心臓の刺激伝導系でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
心臓の刺激伝導系は、洞房結節、房室結節、房室束(His束)、そしてPurkinje線維から構成されます。これらの組織は特殊な心筋細胞でできており、心臓全体の拍動を規則正しく発生させ、伝達する役割を担っています。固有心筋は、この刺激伝導系から送られてきた電気信号を受けて実際に収縮する筋肉であり、刺激伝導系そのものではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。固有心筋は心臓の収縮を担う主要な筋肉細胞であり、刺激伝導系そのものではなく、刺激伝導系から送られてくる電気信号を受けて収縮します。刺激伝導系は特殊な心筋細胞で構成され、電気信号の発生と伝達に特化しています。正しくは:固有心筋は刺激伝導系によって発生・伝導された電気信号を受け取り、収縮する組織である。選びやすい理由:心臓を構成する重要な要素であるため、刺激伝導系の一部と誤解しやすい。混同注意:刺激伝導系と、その刺激を受けて収縮する心筋細胞の役割を混同しやすい。
- 2. 洞房結節は心臓のペースメーカーと呼ばれ、心臓の拍動リズムを生成する主要な部分です。刺激伝導系の起点となります。正しくは:洞房結節は心臓の刺激伝導系の主要な構成要素である。選びやすい理由:「結節」という言葉から、機能が特殊な組織だと推測できる。混同注意:刺激伝導系の起点が何かを知らない場合、これ自体が伝導系ではないと誤解する可能性。
- 3. Purkinje線維(プルキンエ線維)は、刺激伝導系の末端部分で、心室全体の心筋細胞に電気信号を効率よく素早く伝える役割を担っています。正しくは:Purkinje線維は心臓の刺激伝導系の主要な構成要素である。選びやすい理由:「線維」という名称から、伝達に関わる組織だと推測できる。混同注意:刺激伝導系の各部位の名称とその機能を正確に覚えていないと、これが伝導系の一部であると判断できない可能性。
- 4. 房室結節は、心房から心室への電気信号伝達を調整する役割を持ち、信号の遅延を生じさせることで心房と心室の収縮タイミングを最適化します。刺激伝導系の一部です。正しくは:房室結節は心臓の刺激伝導系の主要な構成要素である。選びやすい理由:「結節」という言葉から、機能が特殊な組織だと推測できる。混同注意:洞房結節と房室結節のそれぞれの役割や位置関係を混同しやすい。
- 5. 房室束(His束)は、房室結節からPurkinje線維へと電気信号を伝える経路であり、刺激伝導系の重要な構成要素です。正しくは:房室束は心臓の刺激伝導系の主要な構成要素である。選びやすい理由:「束」という言葉から、電気的な経路に関わる組織だと推測できる。混同注意:刺激伝導系の各部位の名称とその機能を正確に覚えていないと、これが伝導系の一部であると判断できない可能性。
国試ポイント
心臓の刺激伝導系の各構成要素とその機能を正確に理解しているかを問う問題です。特に、刺激伝導系を構成する特殊心筋と、収縮を担う固有心筋との違いを明確に区別できるかがポイントとなります。
混同注意
刺激伝導系の各構成要素の名称と、固有心筋の名称を混同しやすい。特に「心筋」という共通の言葉が入るため、固有心筋が特殊な伝導系の一部であると誤解しやすい。
次に同じ論点が出たら
この論点が再度問われる場合、刺激伝導系の各部位の名称と機能の組み合わせ、あるいは心電図との関連性(例:房室結節の機能不全とP-R間隔の延長)が問われる可能性が高い。
関連知識
刺激伝導系の各部位の名称(洞房結節、房室結節、房室束、右脚・左脚、Purkinje線維)、それぞれの役割と電気信号の伝達経路。心電図のP波、QRS波、T波が刺激伝導系のどの活動に対応するか。不整脈の種類とその発生メカニズム。