SIASで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
SIASの股屈曲テストでは、被験者の安全性と正確な評価を確保するため、必要に応じて検者が座位保持を介助することが認められています。これは、脳卒中患者のバランス能力低下を考慮した評価プロトコルの一部です。
選択肢ごとの解説
- 1. SIASでは、上肢の触覚検査は拇指の腹側で実施するように規定されています。正しくは:上肢触覚は母指の腹側で評価する。選びやすい理由:上肢の触覚検査であることは認識しやすいが、具体的な評価部位を誤認しやすい。混同注意:他の評価スケールや、神経学的検査における一般的な触覚評価部位と混同しやすい。
- 2. SIASの上肢関節可動域検査は、肩関節の屈曲ではなく、肩関節の外転を用いて評価します。正しくは:上肢関節可動域は肩関節外転で評価する。選びやすい理由:肩関節の運動であることは正しいが、屈曲と外転の区別が曖昧だと間違えやすい。混同注意:代表的な肩関節運動として屈曲が挙げられるため、誤って選択しやすい。他の評価項目と混同することもある。
- 3. SIASの手指テストで集団伸展が可能な場合は、グレード1Cではなく、グレード2と評価されます。1Cは屈曲・伸展の両方が軽度可能である場合です。正しくは:手指テストで集団伸展が可能ならグレード2である。選びやすい理由:SIASのグレード分類は複雑で覚えにくいため、具体的な評価基準を誤認しやすい。混同注意:SIASのグレード分類(0, 1A, 1B, 1C, 2, 3)の詳細な基準を混同しやすい。特に1Cと2の区別が難しい。
- 4. 正解。SIASの股屈曲テストでは、片麻痺患者が座位保持困難な場合があるため、検者が座位保持を介助しながら評価を行うことが許容されています。これにより、安全かつ正確な評価が可能となります。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:介助することの適切性に疑問を持つ可能性があるが、SIASの評価基準として定められている。混同注意:評価の厳密性を重視しすぎて、介助を完全に排除すべきだと誤解する可能性がある。
- 5. SIASの膝・口テストでは、麻痺側の手を、同側の大腿部上ではなく、対側(非麻痺側)の膝へと運び、その後口へと運ぶ動きを評価します。正しくは:膝・口テストは麻痺肢手部を対側膝、その後口へと運ぶ動作を評価する。選びやすい理由:麻痺側上肢を使用することは正しいが、具体的な動作経路を誤認しやすい。混同注意:同側と対側の区別、および、手の移動経路を混同しやすい。他の協調性テストと混同することもある。
国試ポイント
SIASの各項目の具体的な評価方法、特に注意すべき点や介助の許容範囲について問われることが多い。各選択肢で示された評価部位、運動の種類、グレード分類、テストの実施方法といった詳細な知識が求められる。
混同注意
SIASの個々の評価項目における具体的な実施手順や、異なるテスト項目間での評価部位、運動方向、グレード分類の基準。
次に同じ論点が出たら
今後SIASに関する問題が出た場合、今回は評価実施上の介助の可否が問われたが、次回は各テストの具体的な評価基準(例:手指テストのグレード詳細、協調性テストの実施方法)、あるいは特定のテストにおける麻痺の程度とスコアの関係性などが問われる可能性がある。また、他の評価スケールとの比較問題も考えられる。
関連知識
SIASの総論(対象疾患、目的、構成)、各評価項目の目的と評価意義、評価結果の解釈。Fugl-Meyer評価やBrunnstrom Recovery Stageなど、他の脳卒中機能評価スケールとの違いと比較。