ICFで環境因子はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
ICFにおける環境因子とは、個人が生活し、人生を送る物理的、社会的、態度的な環境を指します。これには、製品とテクノロジー、自然環境と人工的変化、支援とサービス、対人関係、態度、サービス・システム・政策などが含まれます。訪問リハビリテーションの利用は、『支援とサービス』として環境因子に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. これは活動(移動)の制限、または参加制約に該当します。環境因子は個人の外部に存在するものを示します。正しくは:「移動」という活動が困難である状況は、活動制限または参加制約と考えるのが適切です。選びやすい理由:一見、屋外という要素から環境因子と捉えられそうですが、これは「屋外での歩行ができない」という個人の機能・活動の困難を示しています。混同注意:活動制限や参加制約と混同しやすいです。
- 2. 慢性心不全の診断は、ICFの『健康状態』に分類される情報です。環境因子ではありません。正しくは:健康状態(疾患や障害)は、ICFの中核概念の一つですが、環境因子とは異なります。選びやすい理由:身体機能・構造に影響を与えるため、関連性が高く見えますが、それ自体が環境因子ではありません。混同注意:健康状態や身体機能・構造と混同しやすいです。
- 3. 友人との交流や社会活動への参加は、『参加』の構成要素です。環境因子ではなく、個人の行動や関与を指します。正しくは:友人との交流は参加(生活領域への関与)に該当します。選びやすい理由:友人がいること自体は対人関係という環境因子になりえますが、お茶会を企画するという行動は個人の活動・参加です。混同注意:活動・参加と混同しやすいです。
- 4. 個人の意欲やモチベーションは、ICFの『個人因子』に該当します。環境因子は個人の外部に存在するものです。正しくは:個人の性格、モチベーション、価値観などは個人因子に分類されます。選びやすい理由:リハビリテーションの進捗に大きく影響するため、重要視されがちですが、分類上は個人因子です。混同注意:個人因子と混同しやすいです。
- 5. 正解。訪問リハビリテーションは、個人の生活機能に影響を与える『サービス、システム、政策』の一部であり、ICFにおける環境因子(『支援とサービス』)に明確に分類されます。
国試ポイント
ICFの各構成要素(健康状態、身体機能・構造、活動、参加、環境因子、個人因子)の定義と具体例を正確に理解しているかが問われます。特に、環境因子と個人因子、活動と参加の区別が頻出です。
混同注意
活動制限と参加制約、個人因子と環境因子、身体機能・構造と健康状態、これらの概念の境界線が曖昧になりやすいです。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、与えられた具体例がICFのどの構成要素に分類されるか、特に個人因子と環境因子の違いを明確に判断できるかを確認します。
関連知識
ICFのモデル全体像、各構成要素間の相互作用の理解。特に、障害受容や心理的側面は個人因子に、社会資源や制度は環境因子に該当することを区別できるようにしておく必要があります。