外傷による骨折で、通常、完全骨折となるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
剥離骨折は、腱や靭帯の牽引力により、骨の一部が本体から完全に分離する骨折であり、骨の連続性が完全に失われるため、完全骨折に分類されます。他の選択肢は、骨の連続性が部分的に保たれる不全骨折(部分骨折)に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 亀裂骨折は、骨にひびが入る部分骨折の一種であり、骨の連続性が完全に失われるものではありません。正しくは:亀裂骨折は部分骨折です。選びやすい理由:骨折の一種であるため、完全骨折と混同する可能性があります。混同注意:不全骨折(部分骨折)と完全骨折の区別。
- 2. 若木骨折は、主に小児に見られる骨折で、骨の一部が折れても、もう一方はつながった状態の「不全骨折」です。正しくは:若木骨折は不全骨折です。選びやすい理由:骨折という言葉から、完全に折れるイメージを持つかもしれません。特に「折れる」という言葉に引きずられやすいです。混同注意:不全骨折(部分骨折)と完全骨折の区別。
- 3. 竹節骨折は、骨折線がなく、骨の連続性は保たれたままで、骨が軸圧により隆起する「不全骨折」の一種です。特に小児に見られます。正しくは:竹節骨折は不全骨折です。選びやすい理由:骨折と名前がついているため、完全骨折であると誤認しやすいです。混同注意:不全骨折(部分骨折)と完全骨折の区別。
- 4. 圧迫骨折は、主に脊椎に生じ、骨がつぶれるような形になる骨折ですが、多くの場合、骨の連続性は部分的に保たれるため、「不全骨折」に分類されます(特に椎体では前縁部がつぶれることが多い)。正しくは:圧迫骨折は不全骨折です。選びやすい理由:「折れる」という言葉や、重度の損傷のイメージから完全骨折と捉えがちです。混同注意:不全骨折(部分骨折)と完全骨折の区別。骨が「潰れる」ことと「完全に離断される」ことの混同。
- 5. 正解。剥離骨折は、腱や靭帯が骨の付着部から小さな骨片を一緒に引き剥がす骨折で、骨片が本体の骨から完全に分離するため「完全骨折」に分類されます。
国試ポイント
骨折の分類に関する基本的な知識(完全骨折と不全骨折の区別)が問われています。特に、各骨折の名称と具体的な病態を理解しているかどうかが重要です。小児によく見られる骨折と、高齢者に多い骨折の分類も混同しやすいポイントです。
混同注意
不全骨折(部分骨折)の各タイプ(亀裂骨折、若木骨折、竹節骨折、圧迫骨折など)と、完全骨折の概念。特に、骨折の名称から病態を誤解しやすいもの(例:圧迫骨折)。
次に同じ論点が出たら
今後も骨折の分類に関する問題は出題される可能性が高いです。特に、骨折の種類とその原因、特徴的な部位、さらに合併症や治療法まで関連付けて学習することが求められます。また、画像所見との関連性も問われることがあります。
関連知識
骨折の分類(開放骨折・閉鎖骨折、複雑骨折・単純骨折、外傷性骨折・病的骨折、完全骨折・不全骨折)。各骨折型の詳細(例:直達外力・介達外力による分類、横骨折、斜骨折、螺旋骨折、粉砕骨折など)。小児に特徴的な骨折(若木骨折、竹節骨折)と成人・高齢者に特徴的な骨折(疲労骨折、圧迫骨折、病的骨折)。