病因のうち物理的要因はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
病因は大きく物理的要因、化学的要因、生物的要因に分類されます。騒音は音という物理エネルギー、紫外線は電磁波という物理エネルギーが生体に作用するため、これらは物理的要因に該当します。フグ毒や一酸化炭素は化学物質による作用であり化学的要因、ウイルスは微生物による感染であり生物的要因です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。騒音は、音波という物理エネルギーが過剰に生体に作用することで聴覚障害などを引き起こす物理的要因です。
- 2. 正解。紫外線は、電磁波という物理エネルギーが皮膚や目に作用し、皮膚がんや白内障などを引き起こす物理的要因です。
- 3. フグ毒(テトロドトキシン)は、化学構造を持つ物質であり、生体に化学反応を起こすことで神経症状などを引き起こす化学的要因です。正しくは:フグ毒は化学的要因である。選びやすい理由:毒物という点で危険なものとして認識されやすいが、その作用機序は化学物質によるものであるため、物理的ではない。混同注意:物理的要因、生物的要因と混同しやすい。
- 4. ウイルスは、微生物の一種であり、生体に感染して増殖することで疾病を引き起こす生物的要因です。正しくは:ウイルスは生物的要因である。選びやすい理由:病気の原因として非常に身近なため、選択肢として選びたくなるが、物理的要因ではない。混同注意:物理的要因、化学的要因と混同しやすい。
- 5. 一酸化炭素は、分子構造を持つ化学物質であり、体内でヘモグロビンと結合することで酸素運搬を阻害するなど、化学反応により作用する化学的要因です。正しくは:一酸化炭素は化学的要因である。選びやすい理由:ガス状であるため、漠然と物理的なものと捉えがちだが、その作用は化学的なものである。混同注意:物理的要因と化学的要因の区別が曖昧な場合に選びやすい。
国試ポイント
病因の分類(物理的、化学的、生物的要因)に関する基本的な知識が問われています。それぞれの具体例と作用機序を理解しているかが重要です。
混同注意
特に化学的要因と物理的要因の区別があいまいになりやすい。例えば、ガス状の物質(一酸化炭素)は物理的と誤解されがちだが、その作用機序が化学反応であるかどうかが判断基準となる。また、微生物(ウイルス、細菌)は明確に生物的要因と理解しておく必要がある。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の物理的要因(例:放射線、高温・低温、振動など)、化学的要因(例:重金属、農薬)、生物的要因(例:細菌、カビ)の具体例とそれがなぜその分類に属するのかを問われる可能性があります。
関連知識
・物理的要因の例:温度(暑熱、寒冷)、湿度、気圧、放射線、電磁波、重力、振動、摩擦など。 ・化学的要因の例:毒物、薬物、アレルギー物質、環境汚染物質(重金属、排気ガスなど)など。 ・生物的要因の例:細菌、ウイルス、真菌、寄生虫、昆虫、ダニなど。