脳梗塞で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
心房細動では心臓内で血栓が形成されやすく、この血栓が脳血管に運ばれて閉塞することで心原性脳塞栓症(脳梗塞の一種)を引き起こします。そのため、心房細動は脳塞栓症の主要な危険因子の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 脳梗塞と脳動脈瘤の合併は、特に多いというわけではありません。脳動脈瘤はくも膜下出血の主要な原因です。正しくは:脳動脈瘤は、くも膜下出血の主要な原因となる。選びやすい理由:脳疾患全般の知識として脳動脈瘤が脳疾患と関連が深いため、誤って選択しやすい。混同注意:脳梗塞とくも膜下出血の原因。
- 2. 日本の死因の第1位は悪性新生物(がん)です。脳血管疾患は上位ですが、第1位ではありません。正しくは:日本の死因の第1位は悪性新生物(がん)である。選びやすい理由:脳梗塞が重篤な疾患であることから、死亡率が高いと誤認しやすい。混同注意:主要な死因の順位。
- 3. 正解。心房細動では心臓内で血液がよどみやすく、血栓が形成されやすくなります。この血栓が心臓から流れ出し、脳血管に詰まることで脳塞栓症(脳梗塞の一種)を引き起こすことがあります。選びやすい理由:明確な因果関係があるため、正しい選択肢として選びやすい。混同注意:脳梗塞の病型分類(アテローム血栓性、ラクナ、心原性脳塞栓症)とそれぞれの原因。
- 4. 一般的に、くも膜下出血の方が脳梗塞よりも発症後の早期死亡率は高い傾向にあります。脳梗塞は回復期に入ると生命予後は比較的安定しますが、くも膜下出血は発症時の重篤度が高いことが多いです。正しくは:くも膜下出血の方が、脳梗塞に比べ発症後の死亡率は高い傾向がある。選びやすい理由:脳梗塞が重篤な疾患であり、後遺症も多いため、死亡率も高いと誤解しやすい。混同注意:脳梗塞とくも膜下出血の予後。
- 5. 抗血小板薬は主にアテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞の再発予防に用いられます。心原性脳塞栓症の場合は、原因が心臓内の血栓であるため、抗凝固薬が第一選択となります。原因によって適切な薬物が異なります。正しくは:原因(病型)によって、抗血小板薬または抗凝固薬が選択される。選びやすい理由:脳梗塞の治療薬として抗血小板薬が一般的であるため、全ての脳梗塞に適用されると誤解しやすい。混同注意:抗血小板薬と抗凝固薬の使い分け。
国試ポイント
脳梗塞の基礎知識、特に病型分類とその原因、一般的な疫学、治療薬の選択基準に関する知識が問われています。疾患の基本的な特徴と他の脳血管疾患との比較を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
脳梗塞の各病型(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)の原因と治療薬の選択、また脳出血やくも膜下出血などの他の脳血管障害との疫学や予後の違い。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、脳梗塞の急性期治療(t-PA適応、血管内治療)や、特定の病型に特化した再発予防薬(例:DOACsの適応)について問われる可能性があります。また、脳血管疾患全体の疫学や、他の疾患(心疾患など)との関連についても注意が必要です。
関連知識
脳梗塞の病型分類、危険因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動など)、治療(急性期治療、再発予防)、疫学(死亡率、罹患率)、他の脳血管障害(脳出血、くも膜下出血)との鑑別点。