月経で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
月経周期における分泌期は、排卵後から次の月経開始までの期間であり、卵胞の成熟期間や増殖期とは異なります。黄体ホルモンの分泌によって子宮内膜が成熟し、受精卵着床の準備が行われますが、この期間は平均的に約14日間とされています。そのため、「10日間」という記述は短く、誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。分泌期は通常、排卵後から月経開始までの約14日間続きます。したがって、「10日間」という記述は短すぎ、誤りです。正しくは:分泌期は通常約14日間である。選びやすい理由:月経周期の日数は個人差があるため、細かい日数に自信がないと選びにくいかもしれない。しかし、標準的な期間は理解しておく必要がある。混同注意:増殖期や月経期の日数と混同しやすい。
- 2. 月経血には子宮内膜から分泌される線溶酵素(プラスミンなど)が多く含まれており、これが血液の凝固を防ぐ働きをします。そのため、通常は凝固しにくい(非凝固性)です。選びやすい理由:血液は一般的に凝固するものであるため、非凝固性という点が誤りではないかと感じるかもしれない。混同注意:一般的な血液凝固の知識と月経血の特殊な性質を混同しやすい。
- 3. 妊娠が成立しない場合、黄体は退縮し、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少します。このホルモンレベルの低下が子宮内膜の維持を不可能にし、剥離・排出(月経)を誘発します。選びやすい理由:月経がホルモンの影響で起こることは知っていても、具体的な黄体の役割や退縮との関係を正確に理解していないと迷うかもしれない。混同注意:排卵や月経開始の直接的なトリガーとなるホルモンの変動を混同しやすい。
- 4. 月経終了後、卵巣から分泌されるエストロゲンは、子宮内膜の増殖期において、剥がれた子宮内膜を再生・肥厚させる主要なホルモンです。選びやすい理由:エストロゲンが女性ホルモンであり、子宮内膜に関わることは知っていても、具体的な作用まで正確に覚えていないと誤りと判断してしまうかもしれない。混同注意:プロゲステロンとの作用の違いを混同しやすい。
- 5. プロゲステロン(黄体ホルモン)は、排卵後に増加し、エストロゲンによって増殖した子宮内膜をさらに厚くし、妊娠に備えて腺組織を発達させ、分泌活動を促進します。これは分泌期の特徴です。選びやすい理由:プロゲステロンの主な作用が子宮内膜の維持・分泌活動であるという知識が曖昧だと、他の作用と混同する可能性がある。混同注意:エストロゲンの増殖作用とプロゲステロンの分泌作用を混同しやすい。
国試ポイント
月経周期の各相(月経期、増殖期、分泌期)の期間、およびそれぞれの相における主要なホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の働きと、それが子宮内膜に与える影響について正確な知識が問われています。特に、日数の目安は頻出事項です。
混同注意
月経周期の各相(増殖期、分泌期)の標準的な期間、およびエストロゲンとプロゲステロンそれぞれの具体的な子宮内膜への作用を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、各ホルモンが血中濃度でどのように変動するか、またその変動が子宮内膜と卵巣にどのような形態学的変化をもたらすか、図を交えて理解しているかを確認する。
関連知識
月経周期は個人差があるため、一般的な日数を覚えることの重要性。各ホルモンが内分泌系でどのように制御されているか(視床下部-下垂体-卵巣系)。