正しい組合せはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
社会生活技能訓練(SST)は、統合失調症などの精神疾患を持つ患者が社会で円滑に生活するための対人スキルや問題解決能力を向上させる目的で行われる行動療法の一種であり、R.Libermanによって体系化されました。彼は行動療法の分野で多大な貢献をしています。
選択肢ごとの解説
- 1. オペラント条件づけはB.F. Skinnerが提唱した学習理論であり、A.Beckは認知療法の提唱者です。正しくは:オペラント条件づけ B.F. Skinner選びやすい理由:心理学の有名な概念と人名が並んでいるため、知識が曖昧だと間違えやすい。混同注意:古典的条件づけ(Pavlov)と混同したり、Skinner以外の心理学者と安易に結びつけてしまう。
- 2. 自動思考はA.Beckの認知療法の中心概念であり、J.Kabat-Zinnはマインドフルネスストレス低減法(MBSR)の創始者です。正しくは:自動思考 A.Beck選びやすい理由:自動思考とマインドフルネスは、精神療法やストレス軽減の文脈で関連して語られることがあり、混同しやすい。混同注意:認知療法とマインドフルネスの具体的な提唱者を混同する。
- 3. 正解。社会生活技能訓練(SST)は、統合失調症患者の社会適応能力向上を目的として、R.Libermanによって体系化されました。選びやすい理由:SSTはリハビリテーション分野でもよく用いられるため、耳にする機会は多いが、提唱者まで正確に覚えている人は少ないかもしれない。混同注意:行動療法や認知行動療法の他の技法と提唱者が混同されることがある。
- 4. I.Pavlovは古典的条件づけ(パブロフの犬)の提唱者であり、動機づけの理論は多くの心理学者が研究していますが、Pavlovが直接提唱者ではありません。正しくは:古典的条件づけ I.Pavlov (または、動機づけの様々な理論を提唱した心理学者名)選びやすい理由:Pavlovの名前が心理学で非常に有名であるため、何らかの心理学概念と結びつけやすい。混同注意:古典的条件づけと動機づけという全く異なる概念を混同する。
- 5. W.Millerは動機づけ面接(Motivational Interviewing)の主要な開発者の一人であり、マインドフルネスの主要な提唱者ではありません。マインドフルネスストレス低減法(MBSR)はJ.Kabat-Zinnが創始しました。正しくは:マインドフルネス J.Kabat-Zinn選びやすい理由:マインドフルネスと動機づけ面接は、どちらもクライアント中心のアプローチとして共通点があり、名前の響きも似ているため混同しやすい。混同注意:動機づけ面接とマインドフルネス、それぞれの提唱者を混同する。
国試ポイント
精神医学や心理学における主要な治療技法・概念とその提唱者の組み合わせについて、正確な知識が問われています。特に、名称が似ていたり、関連する分野で活躍した人物が複数いる場合に混同しやすい点が狙われやすいです。
混同注意
各選択肢で挙げられている概念と人物は、それぞれ異なる心理学的アプローチや理論に属しています。例えば、オペラント条件づけと古典的条件づけ、認知療法とマインドフルネス、動機づけ面接と動機づけ全般など、概念の類似性や分野の近接性から提唱者が混同されやすい傾向があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、選択肢に登場した各概念(オペラント条件づけ、自動思考、社会生活技能訓練、動機づけ、マインドフルネス)の定義、目的、適用疾患、主要な技法についても問われる可能性が高いです。また、他の主要な心理療法(例:精神分析、クライエント中心療法、家族療法)とその提唱者についても確認が必要です。
関連知識
主要な精神療法(認知行動療法、精神分析療法、家族療法など)、学習理論(古典的条件づけ、オペラント条件づけ、社会的学習理論)、およびリハビリテーションにおける心理学的アプローチ(SST、動機づけ面接、マインドフルネス)について、それぞれの基本概念、主要な技法、そして提唱者を理解しておく必要があります。