関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で矢状面上の角度を測定するのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
矢状面上で測定される主な運動は、屈曲、伸展です。選択肢1の肩関節伸展と選択肢4の膝関節屈曲は、ともに矢状面上で測定される代表的な関節運動です。手関節の尺屈と股関節の外転は前額面、胸腰部の回旋は水平面での運動に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。肩関節の伸展運動は、矢状面(体の側面を垂直に分割する面)上で発生する主要な運動です。肩の屈曲・伸展は、この面で評価されます。
- 2. 手関節の尺屈は、前額面(体を前後を垂直に分割する面)上で発生する運動です。手関節の掌屈・背屈が矢状面上の運動となります。正しくは:手関節の掌屈または背屈選びやすい理由:手関節の運動と混同しやすいが、尺屈は前額面での動きである。混同注意:手関節の掌屈・背屈(矢状面)と混同しやすい。
- 3. 股関節の外転は、前額面上で発生する運動です。股関節の屈曲・伸展が矢状面上の運動となります。正しくは:股関節の屈曲または伸展選びやすい理由:下肢の運動であるため、他の関節運動と区別がつきにくいかもしれない。混同注意:股関節の屈曲・伸展(矢状面)や内転(前額面)と混同しやすい。
- 4. 正解。膝関節の屈曲運動は、矢状面上で発生する主要な運動です。膝の屈曲・伸展は、この面で評価されます。
- 5. 胸腰部の回旋運動は、水平面(体を上下に水平に分割する面)上で発生する運動です。矢状面では屈曲・伸展が評価されます。正しくは:胸腰部の屈曲または伸展選びやすい理由:体幹の運動であるため、複雑に感じてしまうかもしれない。混同注意:胸腰部の屈曲・伸展(矢状面)や側屈(前額面)と混同しやすい。
国試ポイント
関節運動の分類とそれに伴う測定面の理解は、理学療法士国家試験において基礎的ながら頻出のテーマです。特に日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準は、測定法として最も標準的なため、正確な知識が求められます。身体の基本面(矢状面、前額面、水平面)と、それぞれの面で起こる主要な関節運動を正確に覚えているかが問われます。
混同注意
各関節の運動と、それがどの基本面で起こるかという対応関係が混同しやすいです。特に「屈曲・伸展は矢状面」「外転・内転は前額面」「回旋は水平面」という基本原則を理解し、例外や応用的な動きも整理しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各関節の代表的な運動(屈曲、伸展、外転、内転、回旋など)が、どの身体の面(矢状面、前額面、水平面)に位置付けられるかを正確に判断できるかを確認します。また、具体的な測定肢位や角度の基準値についても問われる可能性があります。
関連知識
関節可動域測定法、解剖学的肢位、身体の基本面(矢状面、前額面、水平面)、関節の運動軸。各関節の運動が、どの面でどの軸を中心に起こるかを理解することが重要です。