呼吸器で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
咽頭(特に鼻咽頭)は耳管(エウスタキー管)を通じて中耳腔と交通しており、これにより中耳の気圧が調整されます。この解剖学的特徴は、耳抜きや中耳炎など、臨床的にも重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 鼻前庭は皮膚の延長であり、粘膜ではなく有毛の皮膚で覆われています。この有毛の皮膚は異物の侵入を防ぐフィルターの役割を果たします。正しくは:鼻前庭の内面は有毛の皮膚で覆われています。選びやすい理由:呼吸器系の大部分が粘膜で覆われているため、鼻の入り口も粘膜だと誤解しやすいです。混同注意:鼻腔の他の部分(鼻甲介など)が粘膜で覆われていることと混同しやすいです。
- 2. 正解。咽頭(特に鼻咽頭)は耳管(エウスタキー管)を通じて中耳と交通しています。このつながりにより、中耳腔の気圧が外気圧と等しく保たれます。
- 3. 喉頭は上気道に含まれます。上気道は鼻腔、咽頭、喉頭までを指し、気管以下の部分が下気道とされます。正しくは:喉頭は上気道の一部です。選びやすい理由:喉頭は声帯があり、呼吸の重要な部分であるため、下気道の一部と思われがちです。混同注意:気管や気管支、肺が下気道であることと混同しやすいです。
- 4. 気管は第6頸椎の下縁、輪状軟骨の高さから始まります。正しくは:気管は第6頸椎の高さから始まります。選びやすい理由:頸椎の具体的な位置は覚えにくく、他の解剖学的ランドマーク(例:甲状軟骨や輪状軟骨)と混同しやすいです。混同注意:気管の始まる位置と、気管が胸腔に入る位置など、異なる部位の解剖学的ランドマークと混同しやすいです。
- 5. 気管分岐部は、第4-5胸椎の高さ、食道の第2狭窄部(左主気管支の圧迫部)に位置します。食道の第1狭窄部は輪状軟骨部の高さです。正しくは:気管分岐部は食道の第2狭窄部にあります。選びやすい理由:気管と食道が隣接しているため、関連性があることは理解しやすいですが、具体的な狭窄部の位置を混同しやすいです。混同注意:食道の3つの生理的狭窄部位(第1: 輪状軟骨部、第2: 大動脈弓・左主気管支交差部、第3: 横隔膜貫通部)の具体的な位置と、気管分岐部の関係を混同しやすいです。
国試ポイント
呼吸器系の解剖学に関する基礎知識、特に各部位の位置関係や構造的特徴が問われています。上気道・下気道の区分、各器官を覆う組織、周辺器官との連絡について正確な知識が求められます。細部の記憶を問う問題であり、類似の選択肢で混同させることが狙いです。
混同注意
上気道と下気道の区分、鼻腔・咽頭・喉頭・気管などの各部位の解剖学的特徴、特定の構造を覆う組織の種類(粘膜、皮膚)、そして気管分岐部や食道の狭窄部の位置関係。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、主要な呼吸器の各部位(鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺)の解剖学的な特徴、機能、そして関連する周辺臓器との位置関係や交通について正確に覚えているかを問われるでしょう。特に、上気道と下気道の分類、粘膜や皮膚といった組織の違い、各器官の始まりと終わりのランドマーク(椎骨レベルなど)に注意が必要です。
関連知識
呼吸器系の区分(伝導域、呼吸域)、上気道炎と下気道炎、耳管の機能と病態(中耳炎)、食道の生理的狭窄部位、気管の軟骨の形態など。