6~12歳におけるGMFCSレベルと動作能力の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
GMFCSレベルIIの6~12歳の子どもは、多くの場合、特別な補助具なしで歩くことが可能です。ただし、屋外や長距離移動、不整地などでは補助具(手すりなど)が必要になる場合があります。選択肢2の「装具や補助具なしで歩行が可能である」は、この年齢層におけるレベルIIの一般的な運動機能と一致します。
選択肢ごとの解説
- 1. GMFCSレベルIの子どもは、通常、介助なしで階段を上り下りできます。正しくは:レベルIの子どもは、補助具なしで階段を昇降できる。選びやすい理由:GMFCSのレベルが上がるにつれて重症度が上がるという基本は理解していても、各レベルの具体的な能力を詳細に覚えていない場合、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:他のGMFCSレベルの細かな機能と混同しやすい。
- 2. 正解。GMFCSレベルIIの子どもは、多くの場所で介助なしの歩行が可能ですが、屋外や不整地、長距離では身体的補助具(手すりなど)を必要とする場合があります。しかし、この年齢層では装具なしでの歩行が主です。正しくは:正答のため修正不要。選びやすい理由:GMFCSの定義の核心部分を問う選択肢であり、正確な知識があれば選べる。曖昧な理解だと迷う。混同注意:レベルIとの境界や、レベルIIIとの歩行能力の違いを混同しやすい。
- 3. GMFCSレベルIIIの子どもは、通常、歩行補助具を用いて歩行し、不整地や屋外では車いすや歩行器を使うことが一般的です。自力での不整地歩行は困難です。正しくは:レベルIIIの子どもは、歩行補助具を用いて歩行し、不整地では困難がある。選びやすい理由:「歩行」という言葉から、ある程度の自立した移動能力があると誤解されやすい。混同注意:レベルIIやレベルIVとの歩行能力の比較を混同しやすい。
- 4. GMFCSレベルIVの子どもは、通常、改造された椅子や特殊なポジショニング装置を用いて座位を保持します。通常の椅子での安定した座位保持は困難です。正しくは:レベルIVの子どもは、改造された椅子やポジショニング装置で座位を保持する。選びやすい理由:「座位保持」という言葉から、ある程度の体幹機能があると誤解されやすい。混同注意:レベルIIIやレベルVとの座位保持能力の違いを混同しやすい。
- 5. GMFCSレベルVの子どもは、運動機能が最も重度で、頭部のコントロールや体幹の安定性も非常に限られます。自分で移動する能力はほとんどなく、重度な介助を必要とします。四つ這い移動は通常困難です。正しくは:レベルVの子どもは、自力での移動能力が著しく制限されており、移動には重度の介助が必要である。選びやすい理由:GMFCSのレベルが低い(重度)ほど、原始的な移動様式を選択するという誤った連想から選びやすい。混同注意:重度レベルでも一部の移動が可能だと誤解したり、より軽度のレベルの移動能力と混同したりする。
国試ポイント
GMFCSの各レベルにおける、具体的な年齢層(特に学齢期)での粗大運動機能の特徴を正確に理解しているかが問われる。特に、それぞれのレベルで『できること』と『できないこと』の線引き、および必要な補助の程度を識別する能力が重要。
混同注意
GMFCSの各レベルは連続的であり、各レベル間の区別が曖昧になりやすい。特に、歩行能力の有無や補助具の必要性において、レベルIとII、IIとIII、IIIとIVの境界が混同されやすい。また、年齢層によって同じGMFCSレベルでも運動能力の表現が変わるため、指定された年齢での特徴を正確に記憶する必要がある。
次に同じ論点が出たら
今後GMFCSに関する問題が出題された場合、他の年齢層(特に乳幼児期や思春期)における各レベルの具体的な運動機能や、GMFCSの臨床的意義(例:予後予測、介入計画立案)について問われる可能性があるため、幅広い知識が求められる。
関連知識
GMFCSは、脳性麻痺の子どもの粗大運動機能を5つのレベルに分類するスケールである。レベルIが最も軽度で、レベルVが最も重度を示す。各レベルは年齢層(0-2歳、2-4歳、4-6歳、6-12歳、12-18歳)によって具体的な記述が異なるため、特定の年齢層での特徴を理解することが重要。日常生活動作(ADL)への影響や、リハビリテーション介入の目標設定にも用いられる。