正しい組合せはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
C. Rogers(カール・ロジャーズ)は、人間性心理学の立場から、クライエント自身の成長力に着目した来談者中心療法を提唱しました。この療法は、共感的理解、無条件の肯定的関心、自己一致という治療者の3つの態度を重視します。
選択肢ごとの解説
- 1. A. Beckは認知療法の提唱者であり、愛着理論とは関係がありません。正しくは:A. Beckと認知療法選びやすい理由:A. Beckは精神療法分野で著名なため、名前だけは知っていても具体的な理論と結びつかないと誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:ジョン・ボウルビィ(J. Bowlby)の愛着理論と混同しやすいです。
- 2. J. Bowlbyは愛着理論の提唱者であり、認知療法とは関係がありません。正しくは:J. Bowlbyと愛着理論選びやすい理由:両者とも精神医学・心理学分野で有名な人物・理論であるため、名前と理論がランダムに並べられていると誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:A. Beckの認知療法と混同しやすいです。
- 3. R. Libermanは社会生活技能訓練(SST)の発展に貢献した人物であり、系統的脱感作とは関係がありません。正しくは:R. Libermanと社会生活技能訓練(SST)選びやすい理由:どちらも行動療法に関連する概念であるため、知識が曖昧だと間違って結びつけてしまう可能性があります。混同注意:ジョセフ・ウォルピ(J. Wolpe)の系統的脱感作と混同しやすいです。
- 4. 正解。C. Rogers(カール・ロジャーズ)は、人間性心理学の主要な提唱者であり、来談者中心療法(クライエント中心療法)を開発しました。これは、非指示的療法としても知られています。正しくは:正しいため修正不要
- 5. J. Wolpeは系統的脱感作の提唱者であり、社会生活技能訓練とは関係がありません。正しくは:J. Wolpeと系統的脱感作選びやすい理由:リバーマンとウォルピは、精神医学の治療技法で有名な人物であり、知識があいまいな場合に誤って組み合わせを選んでしまう可能性があります。混同注意:ロバート・リバーマン(R. Liberman)の社会生活技能訓練(SST)と混同しやすいです。
国試ポイント
精神医学や心理学の主要な人物とその理論・療法に関する基本的な知識が問われています。特に、各療法の提唱者と名称を正確に結びつける能力が求められます。単に名前や理論を知っているだけでなく、具体的な関連性を理解しているかが重要です。
混同注意
精神科リハビリテーションで用いられる各療法の提唱者と内容が混同しやすいです。特に、行動療法系の技法(系統的脱感作、社会生活技能訓練など)や、精神力動的アプローチ、認知行動療法、人間性心理学のアプローチなど、多岐にわたるため、それぞれの特徴と提唱者を明確に区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、主要な精神療法と、その提唱者、そして各療法がどのような理論的背景を持ち、どのような技法を用いるのか(例:認知療法の自動思考修正、系統的脱感作の不安階層表作成など)まで問われる可能性があるので、より深い理解が必要です。
関連知識
精神分析療法(S. Freud)、行動療法(J. Watson, B. F. Skinner, I. Pavlovなど)、認知療法(A. Beck)、論理情動行動療法(A. Ellis)、認知行動療法、森田療法(森田正馬)、内観療法(吉本伊信)など、主要な精神療法の提唱者と中心概念を理解しておくことが重要です。