6分間歩行テストで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
6分間歩行テストは、患者の運動耐容能を評価する簡便な検査です。検査中は、患者の安全確保のため自覚症状やバイタルサインの変化を記録することが不可欠です。また、主たる評価指標は6分間の総歩行距離です。測定者は患者の妨げにならない位置を保ち、患者が最大限の努力を行えるよう、残りの時間を伝えることも推奨されています。途中で立ち止まっても、可能な限りテストを継続します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。6分間歩行テストでは、テスト前後のバイタルサインや自覚症状の変化を記録することが重要です。これにより、運動耐容能だけでなく、運動中の安全性や患者の苦痛度を評価できます。選びやすい理由:一見当たり前のようにも見えるが、運動負荷試験においては非常に重要な項目である。混同注意:単なる距離測定と誤解し、症状の記録を軽視する可能性がある。
- 2. 測定者は、患者の歩行の妨げにならないよう、通常は斜め後方または横を歩き、ペースを指示したり誘導したりしません。患者自身のペースで歩いてもらうことが重要です。正しくは:測定者は、被験者の妨げにならないように、斜め後方または横を歩きます。選びやすい理由:患者が道に迷わないよう、またはペースを促すために前方で誘導したくなるかもしれない。混同注意:他の運動療法や歩行訓練におけるセラピストの誘導と混同しやすい。
- 3. 正解。6分間歩行テストの主要な評価指標は、6分間に患者が歩行できた総距離です。これは運動耐容能を示す重要な指標となります。選びやすい理由:最も基本的な評価項目であり、迷うことは少ない。混同注意:単に時間内にどれだけ歩けたかだけでなく、疲労度や自覚症状も合わせて評価することを忘れてしまう可能性がある。
- 4. 6分間歩行テストのプロトコルでは、残りの時間を知らせることが推奨されています(例えば、残り2分、残り1分など)。これにより、患者はペース配分を調整し、最大限の努力を引き出すことができます。正しくは:テスト中に被験者へ残りの時間を伝えることは推奨されています。選びやすい理由:運動負荷試験の条件を一定に保つために、情報を制限すべきだと考えるかもしれない。混同注意:正確な測定のために患者への情報提供を避ける他の評価方法と混同しやすい。
- 5. 患者が疲労などで途中で立ち止まっても、テストをすぐに中止する必要はありません。休憩後、可能な範囲で歩行を再開し、6分間が経過するまでテストを継続させます。重要なのは、6分間の間にどれだけの距離を歩けたかです。正しくは:被験者が途中で立ち止まっても、可能な限りテストを継続し、6分間測定します。選びやすい理由:患者の安全を優先し、無理をさせないために中止すべきだと考えるかもしれない。混同注意:症状悪化時の即時中止基準と、単なる疲労による中断を混同しやすい。
国試ポイント
この問題は、6分間歩行テストの実施手順と評価方法に関する基本的な知識を問うものです。特に、運動負荷試験における患者の安全性確保、評価指標、そして標準的な実施プロトコル(測定者の位置、情報提供、中断時の対応)について理解しているかが試されています。
混同注意
他の運動負荷試験や、通常の歩行訓練における理学療法士の役割と混同しやすい。また、正確な測定のためのルールと、患者の安全確保や努力を促すためのルールを区別できないと誤答につながる。
次に同じ論点が出たら
今後、同じ論点が出た場合、6分間歩行テストのプロトコルに関する具体的な数値(例:コースの長さ、何分おきに時間を伝えるか)や、禁忌事項、中止基準などが問われる可能性がある。また、測定結果の解釈(予測式の利用、minimal clinically important difference: MCID)についても問われるかもしれない。
関連知識
シャトルウォーキングテスト、トレッドミルテスト、CPX(心肺運動負荷試験)、ボルグスケール、modified Borg scale(修正ボルグスケール)