装具と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
SOMI装具は、胸骨・後頭部・下顎部で頸椎を固定する装具であり、特に上位頸椎の骨折や不安定性、手術後の固定などに用いられます。頸椎環軸椎骨折は上位頸椎の損傷であり、SOMI装具が適切な固定を提供します。
選択肢ごとの解説
- 1. ジュエット型装具は胸腰椎の伸展位を保持することで、胸腰椎の圧迫骨折などに用いられます。橈骨神経麻痺の治療には通常用いられません。正しくは:ジュエット型装具は胸腰椎圧迫骨折などに使用されます。選びやすい理由:装具の種類と適応疾患の組み合わせが多く、知識が不確かな場合に誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:他の体幹装具(例:コルセット、SOMI装具)や上肢装具(例:コックアップスプリント、長対立装具)と適応が混同されることがあります。
- 2. ミルウォーキー装具は主に特発性側弯症の進行抑制のために使用される体幹装具です。先天性股関節脱臼には通常、リーメンビューゲル装具などが用いられます。正しくは:ミルウォーキー装具は側弯症の進行抑制に使用されます。選びやすい理由:整形外科疾患の装具であるため、疾患名が馴染みのあるものであると、深く考えずに選択してしまうことがあります。混同注意:側弯症に使用される装具と股関節疾患に使用される装具(例:リーメンビューゲル装具、パブリックハーネス)の適応が混同されることがあります。
- 3. オッペンハイマー型装具は、主に手関節の橈骨神経麻痺などに対する動的な伸展補助装具として使用されます。胸椎圧迫骨折には通常、ジュエット型装具や体幹ギプスなどが用いられます。正しくは:オッペンハイマー型装具は橈骨神経麻痺などによる手関節伸展補助に使用されます。選びやすい理由:「オッペンハイマー型」という名称の響きから、体幹装具の一種と誤解してしまう可能性があります。混同注意:上肢装具と体幹装具の適応が混同されやすいです。また、ジュエット型装具など他の体幹装具との違いが曖昧になりがちです。
- 4. リーメンビューゲル装具は、乳幼児の先天性股関節脱臼や股関節亜脱臼の治療に用いられる装具で、股関節を屈曲・外転位に保持します。側弯症にはミルウォーキー装具やボストン装具などが用いられます。正しくは:リーメンビューゲル装具は先天性股関節脱臼に使用されます。選びやすい理由:比較的知名度の高い装具であり、整形外科疾患の装具であるため、関連疾患として誤って選択してしまうことがあります。混同注意:ミルウォーキー装具やボストン装具など、側弯症に用いられる装具と適応が混同されることがあります。
- 5. 正解。SOMI装具は、胸骨・後頭部・下顎部で頸椎を固定する装具であり、特に上位頸椎(環椎・軸椎)の不安定性や骨折に対して、強固な固定が必要な場合に適応されます。頸椎環軸椎骨折の固定に用いられる代表的な装具です。正しくは:この組み合わせは正しいです。選びやすい理由:他の頸椎装具(例:カラー、ハローベスト)との適応範囲の違いが曖昧な場合、自信を持って選択できないことがあります。混同注意:他の頸椎装具、特にハローベスト(より強固な固定が必要な場合)やソフトカラー、ハードカラー(軽度な固定や外傷初期)との使い分けが混同されやすいです。
国試ポイント
装具の名称と適応疾患の正確な組み合わせを問う問題です。特に、よく知られた装具であっても、その詳細な適応範囲や固定部位を正確に理解しているかが試されます。単に疾患名を知っているだけでなく、具体的な装具の機能とそれがどの部位・どの程度の固定を必要とする疾患に用いられるかを理解することが重要です。
混同注意
頸椎装具にはSOMI装具の他に、ハローベスト、フィラデルフィアカラー、ソフトカラーなどがあり、それぞれの固定力や適応疾患が異なります。また、体幹装具や上肢装具との区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、装具の名称を見たときに、その装具が体のどの部位を、どのような目的で、どれくらいの固定力で固定するのかを具体的にイメージできるかが重要です。特に、似たような目的で使用される複数の装具がある場合は、それぞれの違い(例:固定の強さ、適用部位、材質)を比較して理解することが求められます。
関連知識
装具学の基礎知識として、各装具の目的(固定、免荷、矯正、補助など)、構造、適応疾患、禁忌、装着時の注意点などを幅広く理解しておく必要があります。特に、国家試験では頻出の装具とその代表的な適応疾患は確実に覚える必要があります。