創始者と心理療法の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・3番
解説
フロイトは自由連想を精神分析療法の主要な技法として開発し、ユングは分析心理学において夢分析を重視しました。これらはそれぞれの創始者と代表的な心理療法の組み合わせとして正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. アーロン・ベックは認知療法の創始者です。集団療法は特定の創始者に限定されるものではなく、様々なアプローチで行われます。正しくは:ベック (Beck) - 認知療法選びやすい理由:ベックが有名な心理療法家であるため、関連する療法として連想されやすいかもしれませんが、彼の専門は認知療法です。混同注意:集団認知行動療法といった、認知療法と集団療法を組み合わせた治療法と混同することがあります。
- 2. 正解。ジークムント・フロイトは精神分析療法の創始者であり、無意識の内容を探求するための主要な技法として自由連想を開発しました。
- 3. 正解。カール・グスタフ・ユングは分析心理学の創始者であり、無意識、特に集合的無意識の理解のために夢分析を重視しました。
- 4. カール・ロジャーズは来談者中心療法(パーソン・センタード・セラピー)の創始者です。自律訓練法はドイツの精神科医ヨハネス・ハインリッヒ・シュルツによって開発されました。正しくは:ロジャーズ (Rogers) - 来談者中心療法選びやすい理由:ロジャーズが主要な心理療法家であるため、有名な治療法と関連付けられやすいかもしれませんが、自律訓練法は彼の手法ではありません。混同注意:リラクセーションを目的とする点で自律訓練法と混同されやすいですが、ロジャーズのアプローチは自己実現と成長に焦点を当てます。
- 5. B.F.スキナーは行動主義心理学の代表的な人物であり、オペラント条件づけの提唱者です。認知療法はアーロン・ベックやアルバート・エリスによって開発されました。正しくは:スキナー (Skinner) - オペラント条件づけ(行動療法)選びやすい理由:スキナーが有名な心理学者であるため、何らかの心理療法と関連付けられやすいかもしれませんが、彼の専門は行動療法であり、認知療法とは異なります。混同注意:行動療法と認知療法は異なるアプローチであり、スキナーは行動療法の発展に大きく貢献しましたが、認知療法ではありません。
国試ポイント
心理学の主要な学派や心理療法の創始者と、その代表的な技法や理論を正確に結びつけられるかが問われています。特に、誤りの選択肢は、有名な人物と有名な治療法を意図的に誤って組み合わせることで、受験者の知識の確実性を試しています。
混同注意
心理療法家と治療法の名前が多数存在するため、それぞれの関連性を混同しやすいです。特に、有名な心理学者が提唱した理論や技法について、特定の人物が開発したわけではないものや、別の人物が提唱したものと誤って結びつけるミスが起こりやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、他の主要な心理療法(例:来談者中心療法、認知行動療法、行動療法、ゲシュタルト療法など)とその創始者、そして代表的な技法の組み合わせに注意して学習する必要があります。また、特定の人物が複数の療法に関わっている場合や、特定の療法が複数の人物によって発展させられた経緯も重要です。
関連知識
精神分析療法(フロイト、ユング)、行動療法(スキナー、ワトソン、パブロフ)、認知療法(ベック、エリス)、人間性心理学/来談者中心療法(ロジャーズ)、ゲシュタルト療法(パールズ)、論理療法(エリス)、交流分析(バーン)、森田療法(森田正馬)、内観療法(吉本伊信)など、主要な心理療法とその創始者、基本的な考え方を理解しておく必要があります。