CBRマトリクスの5つの主要領域に含まれないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
CBRマトリクス(2010年版)の5つの主要領域は、「健康」「教育」「生計」「社会」「エンパワメント」です。ユニバーサルデザインは、これらの領域全体にわたる重要な考え方ではありますが、独立した主要領域としては含まれていません。選択肢3の「保健」は「健康」領域の一部とみなされます。
選択肢ごとの解説
- 1. 教育はCBRマトリクス(2010年版)の5つの主要領域の一つです。障害のある人が適切な教育を受け、社会参加するための基礎を築くことを目指します。正しくは:この選択肢はCBRマトリクスの主要領域に含まれます。設問は「含まれないもの」を問うています。選びやすい理由:CBRにおいて教育の機会提供が非常に重要なため、この選択肢が正答であるとは考えにくいでしょう。混同注意:CBRの主要な要素として理解されているため、特に混同は生じにくいです。
- 2. 社会はCBRマトリクス(2010年版)の5つの主要領域の一つです。障害のある人が社会の一員としてあらゆる活動に参加できるような、包容的な環境を整えることを目的とします。正しくは:この選択肢はCBRマトリクスの主要領域に含まれます。設問は「含まれないもの」を問うています。選びやすい理由:CBRにおける社会参加の促進は中心的な目標であるため、この選択肢が正答であるとは考えにくいでしょう。混同注意:CBRの主要な要素として理解されているため、特に混同は生じにくいです。
- 3. 保健はCBRマトリクス(2010年版)の主要領域の一つである「健康」に含まれる重要な要素です。「健康」領域は、疾患の予防、医療、リハビリテーション、補助具の提供、心の健康など多岐にわたります。正しくは:「保健」は直接的に5つの主要領域の名称ではありませんが、「健康」領域の広範な活動の一部であるため、実質的に含まれると解釈されます。設問は「含まれないもの」を問うています。選びやすい理由:「保健」という言葉自体がCBRマトリクスに明確に記載されている5つの主要領域名「健康」「教育」「生計」「社会」「エンパワメント」の一つではないため、迷う可能性があります。しかし、CBRにおいて健康維持や医療アクセスは不可欠な要素です。混同注意:CBRの主要領域である「健康」と混同しやすいですが、「保健」は「健康」領域の中の具体的な活動を示す言葉です。
- 4. 正解。ユニバーサルデザインは、障害の有無にかかわらず誰もが利用しやすい製品や環境を設計するという考え方であり、CBRの活動において非常に重要ですが、CBRマトリクス(2010年版)で定められている5つの主要領域(健康、教育、生計、社会、エンパワメント)には直接含まれていません。あくまでCBRの理念や各領域の活動を支える重要なアプローチの一つです。正しくは:この選択肢はCBRマトリクスの主要領域には含まれないため、設問の正答となります。選びやすい理由:ユニバーサルデザインは、障害者の社会参加促進や環境整備において不可欠な概念であり、CBRの目指す方向に合致するため、主要な要素の一つであると誤解しやすいです。混同注意:CBRの「社会」領域における具体的なアプローチや原則と混同しやすいですが、主要な領域の名称そのものではありません。
- 5. エンパワメントはCBRマトリクス(2010年版)の5つの主要領域の一つです。障害のある人やその家族、地域住民が自らの生活や環境を改善する力をつけ、意思決定に主体的に関わることを支援する概念です。正しくは:この選択肢はCBRマトリクスの主要領域に含まれます。設問は「含まれないもの」を問うています。選びやすい理由:エンパワメントという抽象的な概念が、他の具体的な活動を指す領域と並べられることで、主要領域として認識しにくいと感じる受験生もいるかもしれません。混同注意:CBRの理念の中核をなす概念であるため、他の主要領域と混同することは少ないでしょう。
国試ポイント
CBRマトリクス2010年版で示されている5つの主要領域の名称を正確に記憶しているか、またそれらの概念と関連性の高い他の用語との区別ができるかが問われる問題です。CBRの全体像と各要素の位置づけを理解している必要があります。
混同注意
「ユニバーサルデザイン」がCBRの理念や活動に深く関わるため、主要領域の一つであると誤解しやすいです。また、「保健」は主要領域「健康」と非常に近いため、判断に迷う可能性があります。
次に同じ論点が出たら
今後、CBRに関する問題が出題される場合、各主要領域に含まれる具体的な活動内容や下位要素、あるいはCBRの実施原則に関する知識が問われる可能性が高いです。また、CBRの導入背景や国際的な動向についても確認しておく必要があります。
関連知識
CBRの定義と目的(WHOガイドライン2010年版)、各主要領域の具体的な活動内容と目標、国連障害者の権利条約との関連性、CBRの実施原則(参加、持続可能性、地域社会への包容など)を理解しておくことが重要です。