改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉の個人-社会領域で最も早く可能になるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
JDDST-Rの個人・社会領域における各項目の達成年齢を見ると、「ビスケットを自分で食べる」が最も早期(生後10ヶ月頃)に可能になります。他の選択肢は、コップから飲む(生後1歳9ヶ月頃)、上着を脱ぐ(生後1歳6ヶ月頃)、簡単なお手伝い(生後2歳3ヶ月頃)、手を洗ってふく(生後2歳9ヶ月頃)と、より後の発達段階で獲得されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 「手を洗ってふく」は、通常2歳半から3歳頃に習得される項目です。デンバーIIでは、だいたい2歳9ヶ月頃の通過率75%となっています。選択肢5の「ビスケットを自分で食べる」よりも後です。正しくは:手を洗ってふく行為は、もう少し後の発達段階で可能になります。選びやすい理由:日常生活動作(ADL)の一部であり、早期から教え始める親もいるため、早いと誤解しやすいかもしれません。混同注意:着脱衣や摂食に関する他の項目と混同しやすいですが、単独での達成にはより高度な協調性や理解力が必要です。
- 2. 「簡単なお手伝い」は、例えばおもちゃを片付けるなど、通常2歳半から3歳頃に習得される項目です。デンバーIIでは、だいたい2歳3ヶ月頃の通過率75%となっています。選択肢5の「ビスケットを自分で食べる」よりも後です。正しくは:簡単なお手伝いは、ビスケットを自分で食べるよりも後の発達段階で可能になります。選びやすい理由:子どもが親の行動を模倣しようとする姿は早い時期から見られますが、指示を理解して行動に移す「お手伝い」としてはもう少し後の発達です。混同注意:模倣行動と、指示による具体的な手伝いの区別が曖昧になりやすいです。
- 3. 「コップから飲む」は、一般的に1歳半から2歳頃に習得される項目です。デンバーIIでは、だいたい1歳9ヶ月頃の通過率75%となっています。選択肢5の「ビスケットを自分で食べる」よりも後の発達項目です。正しくは:コップから飲むことは、ビスケットを自分で食べるよりも後の発達段階で可能になります。選びやすい理由:1歳を過ぎるとコップに興味を持つ子どもは多いですが、こぼさずに自分で飲むには、より高度な口腔周囲筋のコントロールや手の協調性が必要です。混同注意:ストローや哺乳瓶で飲むことと、コップで飲むことの難易度の違いを混同しやすいです。
- 4. 「上着などを脱ぐ」は、一般的に1歳半から2歳頃に習得される項目です。デンバーIIでは、だいたい1歳6ヶ月頃の通過率75%となっています。選択肢5の「ビスケットを自分で食べる」よりも後の発達項目です。正しくは:上着などを脱ぐ行為は、ビスケットを自分で食べるよりも後の発達段階で可能になります。選びやすい理由:袖に手を抜く動作は早い時期から見られますが、上着全体をスムーズに脱ぐには、両手の協調性や身体認識がより必要です。混同注意:部分的に脱ぐことと、完全に自分で脱ぎ終えることの区別が曖昧になりやすいです。
- 5. 正解。「ビスケットを自分で食べる」は、一般的に1歳頃(生後12ヶ月頃)に習得される項目です。デンバーIIでは、だいたい10ヶ月頃の通過率75%となっています。これは提示された選択肢の中で最も早期に達成される個人・社会領域の発達項目です。
国試ポイント
この問題は、JDDST-Rの個人・社会領域における発達段階の順序を正確に理解しているかを問うものです。各発達項目の一般的な達成年齢を把握していることが重要となります。
混同注意
各発達項目の達成時期が近接しているため、正確な順序を記憶していないと混同しやすいです。特に、摂食関連の項目(コップから飲む、自分で食べる)や、着脱衣関連の項目(上着を脱ぐ)は、類似の動作であるため混乱しやすいでしょう。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の領域(粗大運動、微細運動、言語)の代表的な発達項目の通過年齢や、項目間の相対的な順序が問われる可能性が高いです。また、発達遅延の判断基準や、各領域の発達を促す具体的な介入方法についても理解しておく必要があります。
関連知識
JDDST-Rは、0〜6歳までの子どもの発達をスクリーニングする検査であり、粗大運動、微細運動、言語、個人・社会の4つの領域で評価します。各領域における代表的な発達項目の通過年齢を知っておくことは、発達評価の基礎となります。特に、基本的なADLや社会性に関する項目は頻繁に出題されます。