Parkinson病で主にみられる徴候はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
パーキンソン病の主要な運動症状は、振戦(安静時振戦)、固縮、無動・寡動、姿勢反射障害の4つです。選択肢2の突進現象は姿勢反射障害と歩行障害の一部として、選択肢4の歯車様固縮は固縮の典型的な表現として、パーキンソン病に特徴的です。他の選択肢はパーキンソン病の主要な徴候ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 眼振はパーキンソン病の主要な徴候ではありません。小脳疾患や脳幹病変などでよく見られます。正しくは:この選択肢は不適切です。選びやすい理由:神経系の疾患であるため、このような症状も関連するのではないかと考える受験生もいるかもしれません。混同注意:パーキンソン病で出現しうる眼球運動障害(例:輻輳不全)とは異なります。
- 2. 正解。突進現象(加速歩行)は、パーキンソン病患者の姿勢反射障害と歩行障害の典型的な症状の一つです。転倒のリスクを高めます。選びやすい理由:パーキンソン病の進行期の代表的な症状です。混同注意:小刻み歩行と混同しやすいですが、突進現象は加速を伴う点が特徴です。
- 3. パーキンソン病で主にみられるのは安静時振戦であり、動作時に増強する動作時振戦(意図振戦)は小脳疾患の特徴です。正しくは:動作時振戦ではなく、安静時振戦がパーキンソン病の主要な徴候です。選びやすい理由:振戦自体はパーキンソン病の主要な症状であるため、動作時振戦も関連すると誤解しやすいです。混同注意:安静時振戦と動作時振戦の違いを理解していないと誤りやすいです。
- 4. 正解。歯車様固縮は、パーキンソン病の筋固縮の典型的な形態の一つです。他動運動時にカクカクとした抵抗感が触知されます。選びやすい理由:パーキンソン病の主要な運動症状の一つであり、非常に特徴的です。混同注意:鉛管様固縮と混同することもありますが、両方ともパーキンソン病の固縮の表現です。
- 5. ミオクローヌスは様々な神経疾患でみられますが、パーキンソン病の主要な徴候ではありません。てんかんや代謝性疾患、プリオン病などでよく見られます。正しくは:この選択肢は不適切です。選びやすい理由:不随意運動の一種であるため、パーキンソン病でも見られると誤解する可能性があります。混同注意:振戦、ジストニア、アテトーシスなど他の不随意運動と混同しやすいです。
国試ポイント
パーキンソン病の主要な運動症状(4大症状)を正確に理解しているかを問う問題です。特に、振戦の種類(安静時か動作時か)や、固縮の具体像(歯車様固縮や鉛管様固縮)を区別できるかがポイントになります。
混同注意
安静時振戦と動作時振戦、鉛管様固縮と歯車様固縮、またはパーキンソン病以外の神経疾患で見られる症状(例:眼振、ミオクローヌス)と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同じ論点が出た場合、パーキンソン病の非運動症状(嗅覚障害、便秘、睡眠障害、うつ病など)や、各症状に対する具体的な理学療法介入の内容(例:バランストレーニング、歩行訓練、ADL指導)が問われる可能性があります。
関連知識
パーキンソン病の4大症状(振戦、固縮、無動・寡動、姿勢反射障害)、これらがドパミン欠乏によって生じること、各症状の評価方法、薬物療法(L-dopaなど)の効果と副作用、理学療法介入の原則(例:リズム、キュー、注意分割)