夢に関連する睡眠障害がみられるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
レム睡眠行動障害(RBD)は、レム睡眠中に通常みられる筋緊張の消失が起こらず、夢の内容に沿った行動(叫び声、手足の動き、走り出すなど)をとってしまう睡眠障害です。患者は夢の内容を詳細に覚えており、夢と行動の関連が強いのが特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. 睡眠時驚愕症はノンレム睡眠中に発生し、夢を思い出せないことが多いです。正しくは:夢と関連する行動異常はレム睡眠行動障害でみられます。選びやすい理由:睡眠中の異常行動という点で混同しやすいですが、発現する睡眠段階と夢との関連性が異なります。混同注意:レム睡眠行動障害(RBD)
- 2. 睡眠時遊行症(夢遊病)はノンレム睡眠中に発生し、夢を見ているという意識がほとんどありません。正しくは:夢と関連する行動異常はレム睡眠行動障害でみられます。選びやすい理由:歩き回るなど、睡眠中の異常行動という点で関連性を感じやすいですが、夢との直接的な関連性は低いです。混同注意:レム睡眠行動障害(RBD)
- 3. 正解。レム睡眠行動障害は、通常夢を見ているレム睡眠中に、筋緊張の抑制が障害されることで、夢の内容に沿った行動をとってしまう状態です。そのため、夢と強く関連する異常行動がみられます。
- 4. 睡眠関連摂食障害は睡眠中に無意識に食事をしてしまうものであり、夢との直接的な関連性は通常ありません。ノンレム睡眠中に起こることが多いです。正しくは:夢と関連する行動異常はレム睡眠行動障害でみられます。選びやすい理由:睡眠中の異常行動という点で混同しやすいですが、夢との関連性は異なります。混同注意:レム睡眠行動障害(RBD)
- 5. 周期性四肢運動障害は、睡眠中に四肢が周期的に不随意運動を起こすもので、夢との直接的な関連性はありません。睡眠の質を低下させますが、夢の内容を演じるような行動ではありません。正しくは:夢と関連する行動異常はレム睡眠行動障害でみられます。選びやすい理由:睡眠中の運動異常という点で混同しやすいですが、夢との関連性は異なります。混同注意:レム睡眠行動障害(RBD)
国試ポイント
睡眠障害の中でも、各疾患の発生する睡眠段階(レム睡眠かノンレム睡眠か)と、夢との関連性の有無、および具体的な症状を正確に区別できるかどうかが問われる定番の問題です。
混同注意
ノンレム睡眠中に発生する異常行動(睡眠時驚愕症、睡眠時遊行症)と、レム睡眠中に発生するレム睡眠行動障害との区別が特に重要です。夢の想起の有無や、行動の内容がポイントになります。
次に同じ論点が出たら
今後も睡眠障害の分類、特にレム睡眠とノンレム睡眠それぞれで起こる症状の違い、および症状と夢の関連性について問われる可能性が高いです。具体的な症例を提示し、どの睡眠障害に該当するかを問う形式も考えられます。
関連知識
レム睡眠:脳波は覚醒時に近く、急速眼球運動(REM)が見られる。身体は弛緩している(筋トーヌスの消失)。夢をよく見る。ノンレム睡眠:脳波は徐波で、段階1~3に分かれる。身体は活動が低下している。夢はあまり見ないか、覚えていないことが多い。各睡眠障害の具体的な診断基準や治療法も関連知識として重要です。