水中での立位姿勢を図に示す。体重の約50%が免荷されるのはどれか。
画像の選択肢を選ぶと答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
水中運動における浮力による免荷効果は、水深が深いほど大きくなる。問題の図では、水面の位置がへそ(臍)の高さまである選択肢4が、体重の約50%が免荷されるとされる一般的な目安に最も近いからである。
選択肢ごとの解説
- 1. この水深では、水面が胸の高さ(剣状突起)まであり、体重の約75%が免荷されるとされているため、約50%免荷とは異なる。正しくは:この水深では、体重の約75%が免荷される。選びやすい理由:水深が深く、ある程度の免荷効果があるため、約50%免荷と勘違いする可能性がある。混同注意:水面が剣状突起(胸)の高さでの免荷率(約75%)。
- 2. この水深では、水面が胸の高さ(剣状突起)まであり、体重の約75%が免荷されるとされているため、約50%免荷とは異なる。正しくは:この水深では、体重の約75%が免荷される。選びやすい理由:選択肢1と同様、水深が深く免荷効果が大きいことから、誤って選択してしまう可能性がある。混同注意:水面が剣状突起(胸)の高さでの免荷率(約75%)。
- 3. この水深では、水面が腋窩(脇の下)の高さまであり、体重の約90%が免荷されるとされているため、約50%免荷とは異なる。正しくは:この水深では、体重の約90%が免荷される。選びやすい理由:最も水深が深く、最大の免荷効果が得られるため、約50%よりはるかに大きな免荷と理解せず選択してしまう可能性がある。混同注意:水面が腋窩の高さでの免荷率(約90%)。
- 4. 正解。水面がへそ(臍)の高さまである場合、体重の約50%が免荷されることが知られている。これは水中運動における一般的な免荷率の目安として正しい。選びやすい理由:正確な知識がないと他の選択肢と迷う可能性がある。混同注意:他の水深での免荷率。特に水深が胸や膝の場合の免荷率。
- 5. この水深では、水面が膝の高さまであり、体重の約25%が免荷されるとされているため、約50%免荷とは異なる。正しくは:この水深では、体重の約25%が免荷される。選びやすい理由:免荷効果があることは確かであるため、具体的な数値を知らないと選択肢に入れてしまう可能性がある。混同注意:水面が膝の高さでの免荷率(約25%)。
国試ポイント
水中での浮力と免荷効果の関係、および各水深での具体的な免荷率を理解しているか。
混同注意
水深と免荷率の関係性において、具体的な数値(例:約50%免荷はどの水深か)を混同しやすい。また、浮力は水に浸かっている体積に比例するため、水深が浅くても膝を曲げて水没体積を増やすことで見かけ上の免荷率が変わるのではないかと誤解することがあるが、基本的には水深を基準として考える。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た際は、提示されている水深と、それに伴う身体のどの部位までが水に浸かっているか(特に主要関節の高さ)を正確に確認する。また、各水深におけるおおよその免荷率の数値を記憶しておくことが重要。
関連知識
水中運動の効果として、浮力による免荷、水圧による静水圧効果(循環機能の改善、浮腫軽減)、水の抵抗による筋力トレーニング効果、温熱効果、心理的効果などがある。特に水中での浮力による免荷率は、膝関節や股関節への負担軽減に有効であり、リハビリテーションで広く活用される。