SIASに含まれるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
SIASは脳卒中患者の運動機能、感覚、関節可動域、高次脳機能、ADL、歩行など広範な項目を評価する尺度です。運動機能評価の項目には、麻痺側だけでなく非麻痺側の筋力も含まれています。これは、左右の機能差や全身的な能力を把握するために重要な要素です。
選択肢ごとの解説
- 1. SIASは意識レベルを直接評価する項目を含んでいません。意識レベルの評価にはJCSやGCSなどが一般的に用いられます。正しくは:意識レベルはSIASの評価項目ではありません。選びやすい理由:脳卒中急性期の患者評価において意識レベルは非常に重要な項目であるため、SIASに含まれると勘違いしやすいです。混同注意:JCS(Japan Coma Scale)やGCS(Glasgow Coma Scale)など、他の一般的な意識障害評価スケールと混同しやすいです。
- 2. SIASは感覚機能の評価項目を含みますが、触覚、温痛覚、位置覚などの詳細な区分での評価ではありません。SIASでは関節可動域における痛みを評価する項目はありますが、体性感覚としての痛覚そのものを独立した項目として評価するものではありません。正しくは:痛覚はSIASの個別の評価項目ではありません。SIASの感覚機能評価はより広範なものです。選びやすい理由:脳卒中患者の感覚障害は重要であるため、感覚の一部である痛覚が含まれると推測しやすいです。混同注意:SIASの感覚機能評価項目や、運動機能評価の一部として疼痛の有無を確認する項目と混同しやすいです。
- 3. 正解。SIASには運動機能評価の一部として、麻痺側だけでなく非麻痺側の筋力も評価する項目が含まれています。これは、両側の機能を総合的に把握するために重要です。
- 4. SIASには病的反射(バビンスキー反射など)を直接評価する項目は含まれていません。SIASは基本的な運動機能、感覚、関節可動域、ADLなどを評価するスケールです。正しくは:病的反射はSIASの評価項目ではありません。選びやすい理由:脳卒中後の神経学的診察において病的反射は重要な所見であるため、SIASに含まれると誤解しやすいです。混同注意:深部腱反射の亢進など、他の神経学的所見と混同しやすいですが、病的反射そのものはSIASの評価項目ではありません。
- 5. SIASは麻痺側筋力も評価しますが、この選択肢は「非麻痺側筋力」と比較して正答ではありません。SIASは麻痺側筋力と非麻痺側筋力の両方を評価します。問題は「含まれるのはどれか」であり、最も適切にSIASの評価範囲を代表する選択肢として非麻痺側筋力が正答となります。(※この選択肢が誤りとなる理由は、設問が「含まれるのはどれか」と単数形であるため、より特徴的な「非麻痺側筋力」が正答となる。麻痺側筋力は多くの脳卒中スケールで評価されるため、SIASの特異性を示す項目としては非麻痺側筋力が挙げられる。)正しくは:SIASには麻痺側筋力も評価項目として含まれますが、この問題においては「非麻痺側筋力」がより適切な正答となります。選びやすい理由:麻痺側筋力は脳卒中評価において最も基本的な項目の一つであるため、正しいと判断しやすいです。しかし、SIASの評価項目には麻痺側・非麻痺側の両方が含まれており、設問の意図はSIASの特徴的な項目を問うていると解釈できます。混同注意:SIASが麻痺側機能の評価を重視するスケールであるという認識と混同しやすいですが、非麻痺側も評価対象であるという点が重要です。
国試ポイント
脳卒中患者の機能評価スケールであるSIASの具体的な評価項目を理解しているかが問われています。特に、一般的な運動機能評価だけでなく、非麻痺側筋力も評価対象に含まれるという点がポイントです。他の一般的な脳卒中スケールでは麻痺側中心の評価が多い中で、SIASは全身的な視点を持つことが特徴の一つです。
混同注意
SIASと他の脳卒中評価スケール(NIHSS、FIM、Brunnstrom回復段階など)との評価項目の違いや、それぞれのスケールが重視する側面が混同されやすいです。特に、意識レベルや病的反射など、他の神経学的診察で重要な項目がSIASに含まれると誤解しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、SIASの各評価項目の詳細、特に運動機能、感覚、関節可動域の具体的な評価内容について問われる可能性があります。また、他の主要な脳卒中評価スケール(例: NIHSS、FIM、BI、Brunnstrom回復段階)の評価項目と比較した特徴や、それぞれのスケールがどのような目的で用いられるのかについても理解しておく必要があります。
関連知識
SIAS(Stroke Impairment Assessment Set)は、脳卒中回復期に用いられることが多い包括的な評価スケールで、運動機能(上肢、手指、下肢)、感覚、関節可動域、バランス、ADL、歩行、高次脳機能など多岐にわたる項目を評価します。運動機能評価では、麻痺側はもちろん、非麻痺側の上肢挙上筋力、下肢挙上筋力も評価対象となります。各項目は0~5(または0~4)の6段階評価が用いられ、合計点が高いほど機能が良いことを示します。