変形性膝関節症で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・3・5番のうち2つ(いずれの組合せも正解)
解説
【公式の取扱い】2つを選ぶ形式で、公式の正答表では「2と3」・「2と5」・「3と5」のいずれの組合せも正解とされています。 変形性膝関節症は、関節軟骨の変性・摩耗を主因とする疾患で、一次性変形性膝関節症では明らかな原因がなく、高齢女性に好発します。症状は動作開始時の疼痛が特徴的で、X線検査では関節裂隙の狭小化、骨棘形成、軟骨下骨の骨硬化像が観察されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 変形性膝関節症は、女性、特に閉経後の女性に多く見られるとされています。男性よりも女性の発症率が高いです。正しくは:女性に多く見られます。選びやすい理由:一般的な関節疾患として性差を意識せず、男女差がないと誤解する可能性があるため。混同注意:男女差のない疾患、または他の男性に多い整形外科疾患(例:痛風など)
- 2. 正解。変形性膝関節症の多くは原因が特定できない一次性(特発性)であり、加齢を背景に関節軟骨の変性や摩耗によって発症します。
- 3. 正解。変形性膝関節症の典型的な症状の一つは、動作開始時疼痛(start-up pain)です。立ち上がり、歩き始め、階段昇降などで強く感じられ、しばらく動くと軽減することが特徴です。
- 4. 変形性膝関節症では、O脚と呼ばれる膝が内側に曲がる内反変形を起こしやすいです。これは、膝関節の内側(脛骨大腿関節の内側)の軟骨がすり減りやすいためです。正しくは:膝が内側に曲がる内反変形を起こしやすいです。選びやすい理由:内反変形と外反変形の区別が曖昧な場合や、O脚とX脚の理解が不十分な場合に誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:外反変形(X脚)、内反変形(O脚)
- 5. 正解。変形性膝関節症のX線検査では、関節軟骨の摩耗に伴う関節裂隙の狭小化、骨棘形成、および軟骨下の骨組織が反応性に硬くなる骨硬化像が特徴的に観察されます。
国試ポイント
変形性膝関節症の疫学(性差、原因)、典型的な症状、およびX線所見を正確に理解することが重要です。
混同注意
関節リウマチなどの他の関節疾患との鑑別が重要です。変形性膝関節症は非炎症性で、関節リウマチは自己免疫疾患による炎症性疾患です。また、内反変形と外反変形の違いを明確に理解することが大切です。
次に同じ論点が出たら
変形性膝関節症に関する問題が出た場合、まず患者の年齢、性別、具体的な症状(特に疼痛部位とタイミング)、およびX線所見(骨棘、関節裂隙狭小化、骨硬化、変形の種類)に注目して判断します。
関連知識
変形性膝関節症の治療法(保存療法としての薬物療法、運動療法、装具療法、および外科的治療としての骨切り術や人工関節置換術)についても関連知識として覚えておくべきです。