SF-36の下位尺度はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
SF-36は8つの下位尺度(身体機能、身体的役割機能、体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、精神的役割機能、心の健康)で構成されており、「身体的苦痛(体の痛み)」はその一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。SF-36(Medical Outcomes Study 36-Item Short-Form Health Survey)は、健康関連QOLを評価するための多項目からなる質問票です。身体的苦痛(Bodily Pain)は、その主要な下位尺度の一つとして含まれています。
- 2. SF-36は個人の健康状態やQOLを評価するものであり、環境要因は直接的な下位尺度ではありません。環境要因は、ICF(国際生活機能分類)などで取り上げられる概念です。正しくは:SF-36は個人の健康状態とQOLに焦点を当てており、周囲の環境要因を直接的な下位尺度として含みません。選びやすい理由:健康に影響を与える要因として環境が重要であるという一般的な認識から、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:ICF(国際生活機能分類)における環境因子と混同する可能性があります。SF-36はICFとは異なる評価軸を持っています。
- 3. SF-36は主観的な健康状態や機能制限、精神状態などを評価するものであり、具体的な身体能力である筋力を直接的に測定する項目は含まれていません。筋力は客観的な身体機能評価項目です。正しくは:SF-36は個人の主観的な健康状態やQOLを評価するものであり、具体的な身体能力である筋力を直接的に測定する項目は含まれていません。選びやすい理由:リハビリテーション分野では筋力が重要な評価項目であるため、選択肢として選びたくなるかもしれません。混同注意:客観的な身体機能評価(例:徒手筋力テストMMT、握力測定)と混同する可能性があります。SF-36はQOLを評価する質問票です。
- 4. SF-36は全体的な健康状態や活力、精神的健康などを評価しますが、睡眠の質に特化した下位尺度は含まれていません。睡眠は健康に大きく関わる要素ですが、SF-36の直接的な評価項目ではありません。正しくは:SF-36には睡眠の質に特化した下位尺度は含まれていませんが、活力(Vitality)など間接的に睡眠不足の影響を受けうる項目はあります。選びやすい理由:睡眠はQOLに直結するため、SF-36の項目としてありそうだと感じるかもしれません。混同注意:PSQI(ピッツバーグ睡眠の質指数)などの睡眠専門の評価尺度と混同する可能性があります。
- 5. SF-36は主に身体的および精神的な健康状態、社会生活への影響を評価するもので、認知機能自体を詳細に評価する項目は含まれていません。認知機能はMMSEやHDS-Rなどの別の評価尺度で測定されます。正しくは:SF-36には認知機能全般を直接的に評価する項目は含まれていません。選びやすい理由:高齢者のQOLを考える上で認知機能は非常に重要であるため、SF-36に含まれていそうだと感じるかもしれません。混同注意:MMSE(Mini-Mental State Examination)やHDS-R(長谷川式簡易知能評価スケール)などの認知機能評価尺度と混同する可能性があります。
国試ポイント
SF-36のような代表的な健康関連QOL尺度の構成要素(下位尺度)について、正確な知識があるかを問う問題です。個別の評価尺度名と、それが評価する主要な概念を理解しているかが重要になります。
混同注意
SF-36は広範なQOLを評価するため、一見するとどの選択肢も関連がありそうに見えます。特に、他の健康関連評価尺度(ICF、Barthel Index、FIMなど)の項目と混同しやすい点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、SF-36以外の主要なQOL評価尺度(EQ-5D、WHOQOL-26など)や、ADL/IADL評価尺度(Barthel Index、FIMなど)、あるいは特定の疾患特異的QOL尺度について、その構成要素や評価項目が問われる可能性があります。
関連知識
SF-36の8つの下位尺度: 1. 身体機能 (Physical Functioning; PF) 2. 身体的役割機能 (Role-Physical; RP) 3. 体の痛み (Bodily Pain; BP) 4. 全体的健康感 (General Health; GH) 5. 活力 (Vitality; VT) 6. 社会生活機能 (Social Functioning; SF) 7. 精神的役割機能 (Role-Emotional; RE) 8. 心の健康 (Mental Health; MH) これらの下位尺度から身体的健康因子と精神的健康因子の2つのコンポーネントサマリースコアが算出されます。