回旋筋腱板を構成する筋はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
回旋筋腱板(ローテーターカフ)は、肩関節の安定性と運動に重要な役割を果たす4つの筋肉、すなわち棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋で構成されます。これらの筋肉は上腕骨頭を取り巻き、腱が連結して腱板を形成します。選択肢1の棘上筋と選択肢4の小円筋は、この回旋筋腱板に含まれます。他の選択肢の肩甲挙筋、広背筋、前鋸筋は肩関節の動きや肩甲骨の動きに関与しますが、回旋筋腱板には含まれません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。棘上筋は、回旋筋腱板(ローテーターカフ)を構成する4つの筋肉の一つで、上腕骨大結節に付着し、肩関節の外転運動に関与します。
- 2. 肩甲挙筋は、肩甲骨を挙上する筋肉であり、回旋筋腱板には含まれません。頚椎から肩甲骨内側縁に付着します。正しくは:回旋筋腱板に含まれるのは、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋のいずれかです。選びやすい理由:肩関節周辺の筋肉であるため、関連が深いと誤解する可能性があります。混同注意:回旋筋腱板を構成する筋と、肩甲骨を動かす筋(肩甲骨周囲筋)を混同しやすいです。
- 3. 広背筋は、体幹の広範囲にわたる大きな筋肉で、肩関節の内転、伸展、内旋に関与しますが、回旋筋腱板には含まれません。正しくは:回旋筋腱板に含まれるのは、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋のいずれかです。選びやすい理由:肩関節の動きに関与するため、回旋筋腱板の一部であると誤解する可能性があります。混同注意:肩関節を動かす主要な筋肉群と、回旋筋腱板を混同しやすいです。
- 4. 正解。小円筋は、回旋筋腱板(ローテーターカフ)を構成する4つの筋肉の一つで、上腕骨大結節に付着し、肩関節の外旋運動に関与します。
- 5. 前鋸筋は、肩甲骨を前方に突出させたり、上方回旋させたりする筋肉であり、回旋筋腱板には含まれません。肋骨から肩甲骨内側縁に付着します。正しくは:回旋筋腱板に含まれるのは、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋のいずれかです。選びやすい理由:肩甲骨の動きに重要であるため、肩関節の安定性に関わる筋肉と誤解する可能性があります。混同注意:回旋筋腱板を構成する筋と、肩甲骨を動かす筋(肩甲骨周囲筋)を混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、回旋筋腱板を構成する具体的な筋肉の名前を正確に覚えているかを問うものです。肩関節の機能解剖学における基本的な知識が試されます。単に肩関節周囲の筋肉だけでなく、特定の機能群(回旋筋腱板)に含まれる筋を区別できるかがポイントです。
混同注意
肩関節周囲筋全般と、回旋筋腱板を構成する筋を混同しやすいです。特に、肩甲骨を動かす筋や、大きな運動を担う筋(例:三角筋、広背筋)は、回旋筋腱板の筋とは別のカテゴリーに属することを理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、回旋筋腱板を構成する筋の機能(例:どの筋が外旋を担うか)や、それぞれの筋が損傷した場合の症状、または起始停止について問われる可能性があります。また、回旋筋腱板を構成しないが肩関節の動きに重要な他の筋との区別を問う問題も考えられます。
関連知識
回旋筋腱板は、肩関節の安定化、特に上腕骨頭を肩甲骨関節窩に引きつける役割が重要です。各筋の機能(棘上筋:外転、棘下筋・小円筋:外旋、肩甲下筋:内旋)や、回旋筋腱板損傷(特に棘上筋腱損傷)の臨床的意義も関連知識として重要です。