胃で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
幽門には幽門括約筋が存在し、これは胃内容物の十二指腸への排出を制御し、逆流を防止する弁として機能します。その他の選択肢は、胃の解剖学的位置や構造に関する誤った記述です。胃底は噴門より上方に位置し、噴門は第11胸椎レベル、幽門は第1腰椎レベルにあります。胃切痕(角切痕)は小彎に存在する構造です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。幽門部には幽門括約筋があり、胃から十二指腸への内容物の排出を調節し、逆流を防ぐ弁の役割を果たしています。この弁の働きによって、胃は消化活動を効果的に行うことができます。
- 2. 胃底は、噴門(食道と胃の接合部)よりも上方に膨らんだ部分を指します。正しくは:胃底は噴門よりも上方に位置します。選びやすい理由:「底」という言葉から、最も低い部分を想像しやすいですが、胃の構造における「底」は、解剖学的に上方の膨隆部を指します。混同注意:「底」という言葉の一般的な意味と、解剖学的な「胃底 (fundus ventriculi)」の定義が混同されやすいです。
- 3. 噴門は、通常、第11胸椎の高さに位置します。第1腰椎は幽門部の高さに近いです。正しくは:噴門は、通常、第11胸椎の高さに位置します。選びやすい理由:内臓の位置は個人差があり、また複数の椎体レベルが関与するため、記憶が曖昧になりやすいです。第1腰椎は、別の胃の部位(幽門部など)の高さと混同されやすい可能性があります。混同注意:噴門と幽門の解剖学的位置(特に椎骨レベル)が混同されやすいです。また、胃全体の広がりや他の臓器との位置関係と混同されることもあります。
- 4. 幽門は、通常、第1腰椎の高さ(またはそれよりやや下)に位置します。第11胸椎は噴門の高さに近いです。正しくは:幽門は、通常、第1腰椎の高さに位置します。選びやすい理由:選択肢3と同様に、内臓の位置は記憶が曖昧になりやすく、噴門の位置(第11胸椎)と幽門の位置(第1腰椎)が入れ替わって記憶されやすいです。混同注意:噴門と幽門の解剖学的位置(特に椎骨レベル)が混同されやすいです。
- 5. 胃切痕(角切痕)は、小彎(胃の上縁の内側)の幽門前部との境界付近に位置する角度であり、大彎には存在しません。正しくは:胃切痕は、小彎に位置し、幽門前部との境界を示します。選びやすい理由:「切痕」という言葉から、胃のどこかにあるくぼみを指すことは理解できても、具体的な位置(小彎か大彎か)や解剖学的意味が曖昧な場合に選びやすいです。混同注意:胃切痕(角切痕)と、大彎や他の胃の部位にあるくぼみが混同されやすいです。また、小彎と大彎を混同しやすい場合もあります。
国試ポイント
この問題は、胃の主要な解剖学的部位(噴門、幽門、胃底、胃切痕、小彎、大彎)とその相対的な位置関係、および機能に関する正確な知識を問うものです。特に、各部位の名称と実際の解剖学的特徴(例:胃底が上にある、幽門が弁として機能する)を理解しているかが重要です。また、内臓の椎骨レベルによる位置付けも頻出です。
混同注意
胃の各部位の名称(特に「底」や「切痕」)が一般的な意味と異なる解剖学的な意味を持つこと、および噴門と幽門の椎骨レベルが混同されやすい点が主な混乱要因です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、胃の各部位の機能だけでなく、血管支配や神経支配、発生学的な特徴、さらには病態生理学的な側面(例:幽門狭窄症、噴門裂孔ヘルニアなど)と関連付けて問われる可能性があります。また、CTやMRI画像から特定部位を同定する問題も考えられます。
関連知識
胃の解剖学(部位名称、小彎・大彎、幽門括約筋)、各部位の機能(例:幽門の排出調節)、内臓の体表・骨格上の位置関係(特に椎骨レベル)。消化器系の他の臓器の解剖学的特徴と比較して覚えることも有効です。