中脳が中枢となるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ランドー反応は、乳児を腹臥位で保持した際に、頭部、体幹、下肢が伸展する姿勢反応であり、その中枢は中脳に存在します。これは、重力に対する抗重力伸展活動の発達を評価する指標の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. モロー反射は原始反射の一つで、脳幹、特に延髄がその中枢であるとされています。新生児期に見られ、生後4~6ヶ月で消失します。正しくは:モロー反射の中枢は脳幹(延髄)である。選びやすい理由:乳幼児期の反射に関する知識が曖昧だと、他の反射と混同しやすい。混同注意:他の原始反射や姿勢反射の中枢。
- 2. ギャラント反射も原始反射の一つであり、その中枢は脳幹、特に延髄に位置します。乳児の背中を刺激すると体幹が屈曲する反射で、生後3~6ヶ月で消失します。正しくは:ギャラント反射の中枢は脳幹(延髄)である。選びやすい理由:原始反射が複数選択肢にあるため、どの反射がどの部位を中枢とするか混乱しやすい。混同注意:他の原始反射や姿勢反射の中枢。
- 3. 正解。ランドー反応は、腹臥位で抱いた際に頭部・体幹・下肢が伸展する反応で、姿勢反応の一つです。この反応の中枢は中脳にあります。生後4ヶ月頃から出現し、1歳半頃には完成します。正しくは:選択肢の記述は正しい。選びやすい理由:姿勢反射と原始反射の区別がつきにくい場合、誤って原始反射を選択してしまうことがある。混同注意:他の姿勢反射の中枢(例:立ち直り反応は橋、平衡反応は皮質)。
- 4. 陽性支持反応は、足底に圧をかけると下肢が伸展し、体重を支持しようとする反応で、脊髄から脳幹(橋)が中枢とされています。主に立ち直り反応の一部として評価されます。正しくは:陽性支持反応の中枢は脊髄から脳幹(橋)である。選びやすい理由:原始反射と姿勢反射の分類や中枢部位が混同されやすい。混同注意:立ち直り反応や他の姿勢反射。
- 5. 非対称性緊張性頸反射(ATNR)は原始反射の一つで、顔を向けた側の四肢は伸展し、反対側の四肢は屈曲する反応です。その中枢は脳幹(延髄)にあります。生後2~3ヶ月で強く出現し、生後4~6ヶ月で消失します。正しくは:非対称性緊張性頸反射の中枢は脳幹(延髄)である。選びやすい理由:原始反射の中で比較的有名であるため、知識が不正確だと選んでしまいがち。混同注意:対称性緊張性頸反射(STNR)や他の原始反射の中枢。
国試ポイント
乳幼児の発達における原始反射と姿勢反応の中枢神経系の部位を正確に理解しているかが問われています。特に、各反射・反応の名称、出現・消失時期、および中枢部位が重要です。
混同注意
原始反射(モロー反射、ギャラント反射、非対称性緊張性頸反射など)と姿勢反応(ランドー反応、立ち直り反応、平衡反応など)の分類、およびそれぞれの反応の中枢部位(延髄、中脳、橋、大脳皮質など)。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、各反射・反応の『中枢部位』『出現・消失時期』『反射の様式』の3点を必ず確認し、選択肢がそのすべてに合致するかどうかを判断する。
関連知識
各反射・反応の定義、中枢、出現時期、消失時期、および異常時の臨床的意義。特に、立ち直り反応(中脳、橋、大脳皮質など部位によって異なる)、平衡反応(大脳皮質)との比較も重要です。