対流熱を用いるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
対流熱は、流体(液体や気体)の移動によって熱が運ばれる現象を指します。気泡浴では、温水や気泡が移動することで熱が体表面に伝わります。他の選択肢は、輻射熱、変換熱、伝導熱のいずれかを利用しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。気泡浴では、温水が体表面に連続的に接触し、熱が運ばれるため、対流熱伝導の原理を利用しています。
- 2. 赤外線治療は、電磁波による輻射熱(放射熱)を利用するものです。正しくは:赤外線は輻射熱(放射熱)を利用します。選びやすい理由:温かいと感じるため、熱の伝わり方全般を対流と混同する可能性があります。混同注意:伝導熱や対流熱、変換熱など、他の熱伝導様式と混同しやすいです。
- 3. 超音波治療は、超音波の機械的振動エネルギーが組織内で熱に変換される、変換熱(またはジュール熱)を利用します。正しくは:超音波は変換熱(ジュール熱)を利用します。選びやすい理由:深部加温効果があるため、温熱療法の分類で混乱しやすいです。混同注意:他の深部温熱療法(極超短波など)や、熱伝導の基本的な分類と混同しやすいです。
- 4. 極超短波治療は、高周波電流が組織を通過する際に発生する抵抗熱(ジュール熱、変換熱)を利用します。正しくは:極超短波は変換熱(ジュール熱)を利用します。選びやすい理由:深部加温効果があるため、温熱療法の分類で混乱しやすいです。混同注意:他の深部温熱療法(超音波など)や、熱伝導の基本的な分類と混同しやすいです。
- 5. パラフィン浴は、溶けたパラフィンが皮膚に直接接触して熱を伝えるため、伝導熱を利用します。正しくは:パラフィンは伝導熱を利用します。選びやすい理由:液状物質を使うため、気泡浴と混同して対流と誤解する可能性があります。しかし、パラフィンは基本的に接触による熱伝達が主です。混同注意:水治療法の対流熱や、温湿布などの伝導熱と混同しやすいです。
国試ポイント
理学療法で用いられる様々な温熱療法の熱伝導様式(伝導、対流、輻射、変換)を正確に理解し、それぞれの治療法がどの様式に分類されるかを問う問題です。基本的な物理療法学の知識が求められます。
混同注意
温熱療法に分類される治療法が多く、それぞれが利用する熱伝導様式が異なるため、混同しやすいです。特に、伝導熱と対流熱、輻射熱と変換熱の違いを明確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、各治療法が『どの熱伝導様式を利用するか』を問う問題形式が考えられます。また、『それぞれの熱伝導様式の特徴』や『具体的な治療効果の差』を比較させる問題も予想されます。
関連知識
熱伝導の基本原理(伝導、対流、輻射)、物理療法における温熱療法の分類と各治療器の作用機序(例:ホットパック、寒冷療法、水治療法、光線療法、超音波療法、電気療法など)。