鵞足をつくるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
鵞足は、縫工筋(大腿前面の筋)、薄筋(大腿内側の筋)、半腱様筋(大腿後面の筋)の3つの腱が、ガチョウの足のような形をして脛骨の内側近位部に付着する構造を指します。これらの筋はそれぞれ異なる区画から発生しますが、共通して膝関節の内側に合流して鵞足を形成します。本選択肢の中では半腱様筋のみが鵞足構成筋に含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 大腿二頭筋はハムストリングスの一部ですが、鵞足には関与しません。鵞足は脛骨内側近位部に付着します。正しくは:鵞足は、縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの筋の腱で構成されます。選びやすい理由:膝関節周囲の筋であるため、鵞足に関連する筋と混同しやすいかもしれません。混同注意:他のハムストリングス(半膜様筋、半腱様筋)と混同する可能性があります。
- 2. 内側広筋は大腿四頭筋の一部であり、膝蓋骨を介して脛骨粗面に付着しますが、鵞足の構成筋ではありません。正しくは:鵞足は、縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの筋の腱で構成されます。選びやすい理由:膝関節の内側に位置する筋であるため、鵞足に関連する筋と誤認しやすいかもしれません。混同注意:膝関節の内側にある他の筋(縫工筋、薄筋)と混同する可能性があります。
- 3. 正解。半腱様筋は、縫工筋、薄筋と共に鵞足を形成する3つの筋の一つです。
- 4. 腓腹筋は下腿三頭筋の一部で、足関節の底屈と膝関節の屈曲に関与しますが、鵞足には関与しません。鵞足は脛骨内側近位部に付着します。正しくは:鵞足は、縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの筋の腱で構成されます。選びやすい理由:膝関節の後面に位置する筋であるため、関連する筋と混同しやすいかもしれません。混同注意:大腿後面や下腿の筋と混同する可能性があります。
- 5. ヒラメ筋は下腿三頭筋の一部であり、腓腹筋の深層に位置し、足関節の底屈に関与しますが、鵞足には関与しません。鵞足は脛骨内側近位部に付着します。正しくは:鵞足は、縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの筋の腱で構成されます。選びやすい理由:下腿の筋であるため、鵞足と場所的に近いと誤解する可能性があります。混同注意:腓腹筋など、他の下腿の筋と混同する可能性があります。
国試ポイント
鵞足の構成筋を問う問題は、解剖学の基本的な知識として頻出です。特に、この3つの筋(縫工筋、薄筋、半腱様筋)を正確に記憶しているかが問われます。
混同注意
鵞足炎に関わる筋、または膝関節周囲の他の腱付着部(例:膝蓋腱、腸脛靭帯)の知識と混同しやすいです。また、これら3つの筋の名前のどれか一つが欠けている、あるいは誤った筋が混じっている選択肢で誤答を誘うパターンもあります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、鵞足構成筋の3つすべてを正確に暗記しているか、それぞれの筋の作用や支配神経についても理解しているかを確認する問題が出る可能性があります。また、鵞足炎の症状や治療法といった臨床応用に関する知識も問われるかもしれません。
関連知識
鵞足炎の病態、鵞足包の機能、それぞれの筋の起始・停止・作用、支配神経。特に、これらの筋が解剖学的に異なる大腿の区画(前面、内側、後面)に属しながら共通の腱を作る点が重要です。