胸椎に付着する筋はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
僧帽筋は、その広範な起始部の一部として、第1から第12胸椎の棘突起に付着しています。これは、頸部から背部にかけて広がる大きな表層筋であり、肩甲帯の動きに重要な役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 外腹斜筋は、第5~12肋骨外面から起こり、白線や腸骨稜、恥骨結節に停止する筋肉で、胸椎からは起始しません。正しくは:外腹斜筋の起始は肋骨とされています。選びやすい理由:体幹の深層にある筋肉として、脊柱に近いイメージを持つかもしれませんが、起始は肋骨です。混同注意:腹筋群は体幹の安定性に関わるため、脊椎に直接付着すると思い込みやすいです。
- 2. 肩甲挙筋は、第1~4頚椎の横突起から起始し、肩甲骨の上角と内側縁上部に停止します。胸椎からは起始しません。正しくは:肩甲挙筋の起始は頚椎です。選びやすい理由:肩甲骨に付着するため、広範囲な脊椎に付着するイメージを持つかもしれませんが、頚椎が起始です。混同注意:菱形筋など、肩甲骨と胸椎を繋ぐ筋肉と混同しやすいです。
- 3. 前鋸筋は、第1~9肋骨の外側面から起始し、肩甲骨の内側縁前面に停止します。胸椎からは起始しません。正しくは:前鋸筋の起始は肋骨です。選びやすい理由:肩甲骨の安定性に関わるため、脊柱に近い位置の筋肉として考えがちですが、起始は肋骨です。混同注意:体幹の深層筋であるため、脊椎から起始すると誤解しやすいです。
- 4. 正解。僧帽筋は、上部が後頭骨の上項線と外後頭隆起、中部が項靭帯と第7頚椎の棘突起、下部が第1~12胸椎の棘突起から起始します。したがって、胸椎に付着する代表的な筋肉です。正しくは:この選択肢は正しいです。
- 5. 内腹斜筋は、胸腰筋膜、腸骨稜、鼠径靭帯から起始し、第10~12肋骨下縁、白線、恥骨に停止します。胸椎からは起始しません。正しくは:内腹斜筋の起始は胸腰筋膜、腸骨稜、鼠径靭帯とされています。選びやすい理由:外腹斜筋と同様に、体幹を構成する筋肉として、脊柱に直接付着すると思い込みやすいです。混同注意:外腹斜筋と合わせて、腹筋群は脊椎に直接付着すると思い込みやすいです。
国試ポイント
筋の起始・停止は基本的な解剖学知識であり、特に体幹や四肢の主要な筋肉について問われることが多いです。特定の骨に付着する筋を複数の中から選ばせる形式は頻出です。
混同注意
胸椎に付着する筋は多岐にわたるため、他の脊椎(頚椎、腰椎)に付着する筋や、肋骨や骨盤に付着する体幹筋と混同しやすいです。特に、肩甲骨や上肢と体幹を繋ぐ筋群は、起始・停止が複雑で間違えやすい点です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、各選択肢の筋肉がどの脊椎、あるいはその他の骨(肋骨、骨盤など)に起始・停止を持つかを正確に判断することが求められます。特に、『〜筋膜を介して』など間接的な付着も考慮に入れる必要があります。
関連知識
広背筋(胸腰筋膜を介して胸椎に間接的に付着)、脊柱起立筋群(胸最長筋、胸腸肋筋など)、多裂筋、回旋筋群なども胸椎に付着します。これらの深層筋も関連知識として重要です。