FIMについて正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
FIMは、社会的交流のような認知機能の一部を評価項目として含んでいます。また、更衣に関しては上半身と下半身に分けて評価するという具体的な基準があります。これらの特性は、FIMが日常生活動作の多岐にわたる側面を詳細に評価するために重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. FIMは主に運動機能と認知機能の自立度を評価するツールですが、見当識はその評価項目に含まれていません。正しくは:FIMはコミュニケーションや社会的認知の項目は評価するが、見当識そのものを独立した項目としては評価しない。選びやすい理由:高次脳機能の一部であるため、FIMのような包括的な評価に含まるのではないかと考えやすい。混同注意:MMSEやHDS-Rのような見当識を直接評価する他の認知機能評価スケールと混同しやすい。
- 2. 正解。FIMの認知項目には「社会的交流」が含まれており、他者との関わり方や共同作業への参加度を評価します。
- 3. FIMでは、見守り(監視)や準備が必要な場合は5点と判定します。4点は最小介助(患者が75%以上を行う)の場合です。
- 4. 正解。FIMの「更衣」項目は、上半身更衣と下半身更衣に分けられ、それぞれ個別に自立度が評価されます。最終的な更衣の点数は、両者の低い方に合わせるか、各項目の自立度を考慮して決定されます。
- 5. FIMでは、自助具(杖、装具など)を使用している場合は、どんなにスムーズに自力で活動できていても「修正自立」の6点と判定され、「完全自立」の7点とはなりません。完全自立は、何の補助具も使わず、安全に、妥当な時間で、他者の手助けなしに行える状態を指します。正しくは:杖を使用して歩行が自立していれば、修正自立の6点と判定されます。選びやすい理由:杖を使っても完全に自力で歩けているため、自立していると判断し、最高点を与えてしまいやすい。混同注意:FIMにおける「完全自立(7点)」と「修正自立(6点)」の定義、特に自助具使用の有無による点数の違いと混同しやすい。自助具は修正自立の範疇である。
国試ポイント
FIMの具体的な評価項目とその定義、特に点数付けの基準(例:自助具使用時の点数、見守りの点数、個別評価の有無)が問われる傾向があります。
混同注意
FIMの各点数の定義(特に5点、6点、7点)と、他の評価スケール(例:MMSE、HDS-Rなど)の評価項目が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後FIMに関する問題が出た場合は、各評価項目(セルフケア、排泄コントロール、移乗、移動、コミュニケーション、社会的認知)に含まれる具体的な活動、および各活動における点数基準(完全自立7点、修正自立6点、監視・準備5点、部分的介助4〜3点、全介助2〜1点)を正確に理解しているかを確認しましょう。特に、自助具の使用、見守りの有無、時間や安全性の要素が点数にどう影響するかは頻出ポイントです。
関連知識
ADL評価の基礎知識、各ADL項目のFIMにおける具体的な評価方法、認知機能評価の分類とFIMの関連性。