言語発達で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では1・3のいずれも正解とされています。 喃語は生後6ヶ月頃から、言語の意味理解は10ヶ月頃から見られ始めます。これらは言語獲得における重要な初期段階です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。喃語(「バババ」「マママ」などの意味を持たない繰り返し音)は、一般的に生後6ヶ月から10ヶ月頃にかけて観察される発声段階です。言語獲得の前段階として非常に重要です。
- 2. 有意味語(初語)の発語がみられるのは1歳ころであり、8か月ころではありません。正しくは:有意味語の発語は、一般的に1歳頃(12ヶ月頃)から見られます。選びやすい理由:1歳半でも多くの子供が有意味語を話しているので、正しいと感じるかもしれませんが、最初の発語はもう少し早いのが一般的です。混同注意:言葉の理解と言葉の発語の時期を混同しやすいです。また、個人差が大きいことも混乱の原因となります。
- 3. 正解。生後10ヶ月頃になると、子どもは特定の言葉(「バイバイ」「ちょうだい」など)とその意味を結びつけて理解し、簡単な指示に従えるようになります。これは発語よりも先行して発達します。
- 4. 2語文の発話がみられるのは1歳6か月〜2歳ころであり、1歳ころではありません。正しくは:2語文の発話は、一般的に1歳半から2歳頃にみられます。選びやすい理由:3歳児が流暢に話す姿をイメージすると、正しいように感じるかもしれませんが、2語文の始まりはもっと早いです。混同注意:2語文の発達時期と、より複雑な文章表現が確立する時期を混同しやすいです。
- 5. 言語獲得の臨界期は、一般的に5〜6歳頃までと考えられています。この時期を過ぎると、第一言語の習得はもちろん、特に第二言語の習得が難しくなると言われています。正しくは:言語獲得の臨界期は、一般的に5〜6歳頃までであるとされています。選びやすい理由:「臨界期」という言葉の響きから、発達のかなり遅い段階までを指すと思われがちですが、実際にはかなり早期の時期を指します。混同注意:知的発達の他の側面における「臨界期」や「感受性期」と混同したり、一般的な学習能力のピークと誤解したりしやすいです。
国試ポイント
言語発達のマイルストーン(喃語、有意味語、2語文、言語理解など)の時期について、正確な知識が問われます。特に、発語よりも理解が先行することや、臨界期の概念を理解しているかが重要です。
混同注意
言語発達における各段階(喃語、有意味語、2語文など)の正確な開始時期や、理解と発語の前後関係、そして言語獲得の臨界期の概念が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、各発達段階の時期だけでなく、「先行する発達」「後の発達」といった段階間の関係性や、個人差の許容範囲についても問われる可能性があります。また、具体的な場面設定(例:1歳半健診での言語発達の評価)で知識を応用させる問題も考えられます。
関連知識
乳幼児健診における言語発達のチェック項目、発達障害(自閉スペクトラム症、発達性言語障害など)における言語発達の遅れ、第二言語習得理論、聴覚障害と言語発達の関係。