歩行周期の中で単脚支持となるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
立脚中期と立脚終期は、片方の下肢のみで体重を支持する単脚支持相に該当します。初期接地、荷重応答期、前遊脚期は、両下肢が地面に接する両脚支持相であり、片脚支持ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. この時期は、かかとが地面に触れる瞬間であり、直前まであった両脚支持から片脚支持への移行が始まるポイントですが、次の荷重応答期とともに両脚支持相に含まれます。正しくは:初期接地は、もう一方の足がまだ地面に接しているため、両脚支持相の開始部分です。選びやすい理由:「初期」という言葉から、まだ片脚しか地面についていないと誤解しがちですが、実際にはもう一方の脚がまだ離れていないため両脚支持相に含まれます。混同注意:単脚支持相の始まりと混同しやすい。
- 2. この時期は、両足が地面に接しており、体重が前方へ移動し始めたばかりで、股関節屈曲・膝関節屈曲が進行する期間です。両脚支持相に分類されます。正しくは:荷重応答期は、両脚支持相の期間です。選びやすい理由:新たに体重を支え始める時期であるため、片脚支持の準備段階と誤解されやすいかもしれません。混同注意:単脚支持相の初期段階と混同しやすい。
- 3. 正解。この時期は、遊脚側の足が地面から離れ、体全体を片足で支える単脚支持相の開始から終了までの期間です。
- 4. 正解。この時期は、もう一方の足が地面に接地する直前まで、片足で体重を支え続ける単脚支持相の後半部分です。
- 5. この時期は、地面に接地している足が体重支持の終盤を迎え、もう一方の足が地面に着く準備をするため、再び両脚支持相となります。正しくは:前遊脚期は、もう一方の足が地面に接地しているため、両脚支持相の期間です。選びやすい理由:立脚相の終わりであり、次の遊脚期に移行するため、片脚で完全に押し出す時期と誤解されがちですが、実際には反対側の足が接地することで両脚支持となります。混同注意:単脚支持相の最終段階と混同しやすい。
国試ポイント
歩行周期における各相の定義、特に「両脚支持相」と「単脚支持相」の区別と、それぞれに属する時期(初期接地、荷重応答期、立脚中期、立脚終期、前遊脚期)を正確に理解しているかが問われる。時間的な割合や、重心の動きと関連づけて理解することが重要です。
混同注意
歩行周期の各相の名称と定義、特に両脚支持と単脚支持の具体的な期間の区別が混同されやすいです。例えば、荷重応答期は新たに体重を支えるが両脚支持であること、前遊脚期は片脚支持の終わりに見えても両脚支持であることなどが挙げられます。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、まず各相が「両脚支持」か「単脚支持」かを明確に分類し、それぞれの相でどのようなイベント(例:足部の接地や離地)が起こるかを基準に判断する。
関連知識
歩行周期の8つの相(初期接地、荷重応答期、立脚中期、立脚終期、前遊脚期、初期遊脚期、中期遊脚期、終期遊脚期)の定義と特徴。両脚支持相(Double Support)と単脚支持相(Single Support)の区別。歩行周期全体における各相の時間的割合。各相における関節運動や筋活動の一般的なパターン。