強制吸気時に働くのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
努力性吸気では、安静時吸気で働く横隔膜や外肋間筋に加えて、胸鎖乳突筋、斜角筋などの補助吸気筋も活動します。本問の選択肢では、横隔膜と外肋間筋が吸気筋に分類されます。腹直筋、肋下筋、内腹斜筋はすべて努力性呼気筋として機能します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。横隔膜は主要な吸気筋であり、安静時および努力性吸気時の両方で収縮して胸腔を拡大させ、肺に空気を引き込みます。
- 2. 腹直筋は主要な呼気筋であり、腹腔内圧を高めることで横隔膜を押し上げ、努力性呼気を補助します。吸気時には働きません。正しくは:腹直筋は努力性呼気筋である。選びやすい理由:呼吸運動全体に関わる筋肉と誤解しやすいかもしれません。混同注意:吸気筋と呼気筋の分類
- 3. 肋下筋は努力性呼気時に肋骨を引き下げ、胸郭を縮小させることで呼気を補助します。吸気時には働きません。正しくは:肋下筋は努力性呼気筋である。選びやすい理由:内肋間筋など他の胸郭周囲の筋肉との混同。混同注意:吸気筋と呼気筋の分類、特に胸郭内側の筋肉の機能
- 4. 正解。外肋間筋は吸気時に収縮し、肋骨を持ち上げて胸郭を拡大させることで、特に努力性吸気において重要な役割を果たします。
- 5. 内腹斜筋は腹筋群の一部であり、努力性呼気時に腹腔内圧を高め、横隔膜を押し上げることで呼気を補助します。吸気時には働きません。正しくは:内腹斜筋は努力性呼気筋である。選びやすい理由:腹筋群が呼吸に関わるという点で、吸気にも関係があると考えてしまうかもしれません。混同注意:吸気筋と呼気筋の分類、特に腹部の筋肉の機能
国試ポイント
呼吸筋の分類(吸気筋・呼気筋、主動筋・補助筋)とその機能に関する基本的な知識が問われています。特に、努力性の呼吸運動に関わる筋肉を正確に識別できるかが重要です。
混同注意
内肋間筋(主に呼気)、外肋間筋(主に吸気)のように名称が似ている筋肉の機能混同や、腹筋群が呼気筋であることの理解不足が考えられます。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、安静時と努力時の区別、吸気と呼気の区別、そして主要な補助筋の名称と機能について、より詳細な知識が問われる可能性があります。
関連知識
安静時吸気筋:横隔膜、外肋間筋。努力性吸気筋:安静時吸気筋に加え、胸鎖乳突筋、斜角筋、小胸筋、前鋸筋など。努力性呼気筋:内肋間筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋、肋下筋など。