眼球運動を行う筋はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
眼球運動は、外眼筋と呼ばれる6つの筋肉(上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋、上斜筋、下斜筋)によって行われます。選択肢の内側直筋はその一つであり、眼球を内転させる働きを持ちます。他の選択肢は、咀嚼筋(外側翼突筋)や顔面筋(眼輪筋、頰筋、前頭筋)であり、眼球そのものの動きには関与しません。
選択肢ごとの解説
- 1. 外側翼突筋は咀嚼筋の一つで、下顎を前に出す、反対側に動かす、開口するなどの運動に関与します。眼球運動には直接関わりません。正しくは:咀嚼筋であり、下顎の動きに関わる。選びやすい理由:「翼」の文字があるため、羽ばたくような動きを連想させ、眼球の素早い動きと誤解する可能性がある。混同注意:眼球運動を支配する外眼筋と混同しやすい。
- 2. 眼輪筋は顔面筋の一つで、まぶたの開閉、特に目を閉じる(瞬き、固く閉じる)運動を行います。眼球そのものを動かす筋肉ではありません。正しくは:まぶたの開閉に関わる顔面筋である。選びやすい理由:「眼」の文字があるため、眼球運動と直接関係があると誤解しやすい。混同注意:眼球の動きに関わる外眼筋と、まぶたの動きに関わる眼輪筋を混同しやすい。
- 3. 頰筋は顔面筋の一つで、口角を後ろに引く、食物を口腔内に保持する、笛を吹くなどの動作に関与します。眼球運動とは無関係です。正しくは:顔面筋であり、口の動きに関わる。選びやすい理由:顔の筋肉であるため、目と近い部位の筋肉として漠然と選んでしまう可能性がある。混同注意:顔面の他の筋肉(眼輪筋など)と、眼球運動筋を混同しやすい。
- 4. 前頭筋は顔面筋の一つで、眉を上げたり、額に横じわを寄せたりする運動を行います。眼球運動には関与しません。正しくは:顔面筋であり、眉の上げ下げに関わる。選びやすい理由:顔の広範囲にわたる筋肉であり、漠然と眼の周辺の動きと関連付けてしまう可能性がある。混同注意:表情筋と眼球運動筋を混同しやすい。
- 5. 正解。内側直筋は、眼球を内側(鼻側)に動かす外眼筋の一つです。この筋肉は眼球の直接的な運動を担います。
国試ポイント
眼球運動を司る外眼筋の種類と、それ以外の顔面筋や咀嚼筋との区別について問われています。解剖学的な知識の正確性が求められます。
混同注意
眼輪筋は「眼」の字が入るため、眼球運動に関わる筋肉と誤解しやすいですが、これはまぶたの開閉を行う筋肉です。外眼筋と、それ以外の眼の周囲や顔面の筋肉を正確に区別できるかがポイントとなります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、外眼筋の具体的な作用(どの方向に眼球を動かすか)や、各外眼筋を支配する神経(動眼神経、滑車神経、外転神経)について問われる可能性があります。また、眼瞼の動きや表情筋の作用と混同しないように注意が必要です。
関連知識
外眼筋の種類とそれぞれの作用(例:上直筋は眼球を上転、下直筋は下転、外側直筋は外転、上斜筋は内下転、下斜筋は外上転)、支配神経(動眼神経、滑車神経、外転神経)についても理解しておく必要があります。また、咀嚼筋(咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋)と顔面神経支配の表情筋(眼輪筋、頰筋、前頭筋など)についても区別できるようになることが重要です。