通常歩行(4km/h)の代謝当量(METs)はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
時速約4 kmの通常歩行の運動強度は、およそ3〜4 METsです(公式正答2)。1 METは安静座位の酸素消費量(3.5 mL/kg/分)に相当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 1〜2 METsは安静時からごく軽い活動の強度であり、通常歩行よりも低い値です。混同注意:安静時と活動時のMETs値の区別を混同しやすいです。
- 2. 正解。時速約4 kmの通常歩行は、およそ3〜4 METsに相当します。
- 3. 5〜6 METsは速歩や軽いジョギングなどに相当し、通常歩行よりも高い強度です。選びやすい理由:活動強度の区別があいまいな場合、この値を選んでしまう可能性があります。混同注意:中程度の活動強度と混同しやすいです。
- 4. 7〜8 METsはジョギングなどに相当する強度であり、通常歩行よりも高い値です。選びやすい理由:高強度の運動と中強度の運動の区別がついていない場合に選びがちです。混同注意:活発な活動強度と混同しやすいです。
- 5. 9〜10 METsはランニングなど激しい運動の強度です。選びやすい理由:運動強度が高いほどMETs値も高くなるという漠然とした知識から、極端な値を選んでしまうことがあります。混同注意:非常に高強度の活動と混同しやすいです。
国試ポイント
代謝当量(METs)の具体的な活動と値の対応を問う問題です。特に日常的な活動のMETs値は頻出であり、安静時、軽度、中等度、高強度の活動の代表例とそのMETs値を正確に覚えているかが問われます。
混同注意
各運動強度の代表的なMETs値が混同しやすいです。例えば、速歩(4.5〜6km/h)は3.5〜5.0 METs、軽いジョギングは5.0〜7.0 METsなど、似たような活動と値の境界が曖昧になりがちです。
次に同じ論点が出たら
今後もMETsに関する問題が出題される際は、特定活動のMETs値だけでなく、その定義(1 METs = 安静時代謝量)、エクササイズ(Ex)との関係(Ex = METs × 運動時間(h))、またはさまざまな疾患(心疾患、糖尿病など)における運動処方でのMETsの利用法などが問われる可能性があります。また、METsと心拍数やRPE(自覚的運動強度)との関連も重要です。
関連知識
METsは、メッツ法として身体活動の評価によく用いられます。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」や「エクササイズガイド2006」などでも、身体活動の目安としてMETsが活用されており、国民の健康増進に関するガイドラインとの関連も重要です。また、METs-hour(メッツ・時)という概念もあり、これは身体活動の総量を表す指標です。