骨折の名称と部位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
Galeazzi骨折は橈骨遠位部の骨折と遠位橈尺関節の脱臼を特徴とし、Jefferson骨折は環椎(C1)の破裂骨折です。これら2つは名称と部位の組み合わせが正確です。
選択肢ごとの解説
- 1. Cotton骨折は大腿骨ではなく、足関節の三果骨折(脛骨の両顆と腓骨顆)を指します。正しくは:Cotton骨折は足関節(脛骨、腓骨)の三果骨折です。選びやすい理由:特徴的な名前の骨折であり、部位を漠然としか覚えていないと他の骨折と混同しやすいです。混同注意:Pilon骨折(脛骨遠位端関節内骨折)や、他の足関節周辺の骨折と混同されることがあります。
- 2. Dupuytren骨折は第1中手骨ではなく、足関節の骨折、特に腓骨遠位端の骨折と内側靱帯の損傷を伴うものです。正しくは:Dupuytren骨折は足関節(腓骨遠位端)の骨折です。選びやすい理由:Dupuytren拘縮という手部の疾患があるため、名前から手部の骨折と連想しやすいです。混同注意:Dupuytren拘縮(手掌腱膜の線維化による指の屈曲拘縮)と名前が似ており、部位を混同しやすいです。また、Barton骨折(橈骨遠位端背側縁骨折)など、手部の他の命名骨折とも混同される可能性があります。
- 3. 正解。Galeazzi骨折は、橈骨の中央から遠位3分の1の骨折に、遠位橈尺関節の脱臼を伴う骨折であり、橈骨の骨折であるという記述は正しいです。
- 4. 正解。Jefferson骨折は、環椎(C1)の破裂骨折であり、環椎の部位であるという記述は正しいです。
- 5. Straddle骨折は上腕骨ではなく、骨盤(恥骨上下枝)の両側性骨折を指します。正しくは:Straddle骨折は骨盤(恥骨上下枝)の骨折です。選びやすい理由:「Straddle(またがり)」という言葉の響きから、騎乗位での外傷など、体幹以外の部位を連想する可能性があります。混同注意:他の骨盤骨折(例:Malgaigne骨折)や、上肢の骨折(例:Monteggia骨折)などと混同される可能性があります。
国試ポイント
この問題は、主要な命名骨折(特定の人物名や特徴的な機序によって名付けられた骨折)の名称とその発生部位に関する基本的な知識を問うものです。単なる暗記だけでなく、それぞれの骨折がどのような特徴を持つかを把握しているかどうかが重要になります。
混同注意
多くの命名骨折が存在するため、名称が似ているものや、異なる部位に発生する特徴的な骨折と混同しやすいです。特に、Dupuytren骨折とDupuytren拘縮のように、名前が類似していても異なる疾患や部位を指すものには注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、選択肢の骨折名がどの部位に発生するのかだけでなく、その骨折がどのような特徴(転位方向、合併症、骨折線など)を持つのかまで正確に思い出せるかを確認しましょう。また、類似する名称の疾患(例:Dupuytren拘縮)との区別も重要です。
関連知識
Colles骨折(橈骨遠位端骨折)、Smith骨折(橈骨遠位端掌側転位骨折)、Monteggia骨折(尺骨骨折と橈骨頭脱臼)、Bennett骨折(第1中手骨基部関節内骨折)、Rolando骨折(第1中手骨基部粉砕骨折)、Maisonneuve骨折(腓骨近位部骨折と足関節内果損傷)、Pott骨折(足関節骨折全般)など、他にも多くの命名骨折があります。これらを各部位の代表的な骨折としてまとめて覚えることが推奨されます。