問診で用いる質問の種類とその具体例の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
「開いた質問」とは、患者が自由に情報を語れるように促す質問形式であり、「現在の体調はいかがですか」という問いかけは、患者自身の言葉で現在の状態を説明することを可能にするため、この定義に合致します。
選択肢ごとの解説
- 1. この質問は複数の選択肢を提示しており、回答者がその中から選ぶ形式です。これは「多項目の質問(マルチプル・クエスチョン)」に該当する可能性が高いですが、「閉じた質問」は一般的に「はい/いいえ」で答えられるような、より限定的な質問を指します。正しくは:「痛みはありますか」や「はい、いいえで答えてください」といった具体的な問いかけが適切です。選びやすい理由:選択肢が限定されているため、一見閉じた質問に見えるかもしれませんが、複数の選択肢提示型は別の分類になります。混同注意:閉じた質問と多項目の質問の区別が曖昧な場合、誤解しやすいです。
- 2. 正解。この質問は、患者が自由に情報を話せるように促すもので、特定の回答形式を限定しません。患者が自分の言葉で状況を説明できるため、「開いた質問」の具体例として適切です。正しくは:この組み合わせは正しいです。選びやすい理由:特になし。これは典型的な開いた質問です。混同注意:開いた質問と焦点型質問の区別がつきにくい場合があります。
- 3. 「痛みを感じていますか」という質問は、痛みの有無に焦点を当てており、回答を誘導するニュアンスは少ないですが、一般的な「はい/いいえ」で答えられる閉じた質問に近いです。中立的質問は、患者の答えを先入観なく引き出すための、より広範で誘導のない質問を指します。正しくは:中立的質問の例としては、「何かお困りのことはありますか」など、より評価的ではない質問が適切です。選びやすい理由:質問自体は誘導的ではないため、中立的と捉えがちですが、質問の意図や範囲が異なります。混同注意:中立的質問と閉じた質問、あるいは開いた質問との境界が曖昧に感じられることがあります。
- 4. この質問は、患者に膝の痛みについて広範かつ自由に説明を求めるものであり、「開いた質問」に該当します。「多項目の質問」は、回答者が提示された複数の選択肢の中から適切なものを一つまたは複数選ぶ形式の質問を指します。正しくは:多項目の質問の例としては、「痛みの種類は、ズキズキ、チクチク、ジンジン、どれに近いですか」のように、具体的な選択肢を提示する形が適切です。選びやすい理由:詳細を求めるという点で、多くの項目に触れるように思えるかもしれませんが、質問形式としてはオープンです。混同注意:開いた質問と多項目の質問を混同する可能性があります。
- 5. 「お名前は何ですか」は、特定の情報を得るための直接的な質問ですが、一般的な「閉じた質問」の一種とみなされます。焦点型質問は、患者が話している内容の特定の側面に焦点を当て、さらに深掘りするために用いられる質問です。例えば、「その痛みは、具体的にいつ、どのような状況で起こりましたか」のように、患者が話したことに対してさらに詳細を求める質問が該当します。正しくは:焦点型質問の例としては、「先ほどおっしゃっていた痛みが強くなる動作について、もう少し詳しく教えていただけますか」といった、具体的な事象を深掘りする質問が適切です。選びやすい理由:特定の情報を求めているため焦点型と捉えがちですが、より詳細な情報や状況を深掘りする点が焦点型質問の特徴です。混同注意:閉じた質問と焦点型質問の区別がつきにくいことがあります。
国試ポイント
問診における様々な質問形式(開いた質問、閉じた質問、焦点型質問、中立的質問、多項目の質問など)の定義と、それぞれの具体的な例を正確に理解しているかが問われます。特に、それぞれの質問がどのような情報収集に適しているか、患者とのコミュニケーションにおいてどのような効果を持つかを把握しておくことが重要です。
混同注意
各質問形式の境界線は曖昧に感じられることがあり、特に「閉じた質問」と「多項目の質問」、「開いた質問」と「焦点型質問」の区別が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
問診で得られた情報に基づいて、次にどのような身体診察や理学療法評価を行うべきか判断する。
関連知識
問診の目的、良い問診を行うためのコミュニケーションスキル、患者中心の医療面接、共感的態度、情報収集と関係構築のバランス。