足部外がえしに作用するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
長腓骨筋は、腓骨の外側面から起こり、足底を横切って第1楔状骨と第1中足骨に付着します。この走行により、足関節を外がえしさせ、同時に底屈させる主要な作用を持っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 後脛骨筋は足関節の底屈と内がえしに主に作用します。外がえし作用はありません。正しくは:足部を内がえしさせる主要な筋肉の一つである。選びやすい理由:下腿の深層に位置し、足部の動きに深く関与する筋肉であるため、足関節の様々な動きに関わると誤解しやすいです。混同注意:長腓骨筋や短腓骨筋といった外がえし筋と、その作用を混同しやすいです。また、同じ内がえし筋である長指屈筋や長母指屈筋と役割が似ているため、まとめて覚える際に整理がつきにくいことがあります。
- 2. 長指屈筋は足趾の屈曲と足関節の底屈、および補助的に内がえしに作用します。外がえし作用はありません。正しくは:足趾を屈曲させる主な筋肉であり、足部の内がえしを補助する。選びやすい理由:足趾だけでなく、足関節の動きにも関与するため、複雑な足部の運動(外がえしなど)にも作用すると考えてしまいがちです。混同注意:長母指屈筋や後脛骨筋と同じく、下腿深層の屈筋群として足関節の内がえしを補助する作用があるため、外がえし筋と区別がつきにくいことがあります。
- 3. 正解。長腓骨筋は足関節の主要な外がえし筋の一つであり、同時に底屈にも作用します。腓骨の外側面から起こり、足底を横切って足の内側(第1楔状骨と第1中足骨)に付着する走行が、外がえし作用を生み出します。
- 4. 長母指屈筋は母趾の屈曲と足関節の底屈、および補助的に内がえしに作用します。外がえし作用はありません。正しくは:母趾を屈曲させる主な筋肉であり、足部の内がえしを補助する。選びやすい理由:長指屈筋と同様に、足関節の動きに関与するため、外がえしにも作用すると誤解する可能性があります。混同注意:長指屈筋と混同しやすく、両者ともに足趾の屈曲と内がえし補助作用を持つため、外がえし筋と区別する際に混乱しやすいです。
- 5. ヒラメ筋は足関節の強力な底屈筋ですが、外がえし作用はほとんどありません。正しくは:足関節を底屈させる主な筋肉の一つである。選びやすい理由:下腿三頭筋の一部として非常に強力な筋であり、足関節の主要な動きに深く関わるため、底屈以外の複雑な動きも担うと誤解する可能性があります。混同注意:腓腹筋と共に下腿三頭筋を構成し、足関節の底屈に重要な役割を果たしますが、外がえし筋である腓骨筋群とは作用が異なります。その違いを明確に認識していないと混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、下腿および足部の主要な筋の起始、停止、およびその作用に関する基本的な解剖学的知識を問うものです。特に、足関節の内がえし・外がえしという拮抗する運動に関わる筋を正確に区別できるかがポイントとなります。
混同注意
足部の外がえし筋(長腓骨筋、短腓骨筋、第三腓骨筋)と内がえし筋(後脛骨筋、前脛骨筋の補助作用、長指屈筋、長母指屈筋)の区別が特に混同されやすいです。特に「腓骨」と「脛骨」の名前を持つ筋の作用の違いや、足趾屈筋群の補助的な内がえし作用が、正確な理解を妨げることがあります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出題された場合、まず足関節の運動方向(内がえし・外がえし、底屈・背屈)を明確にし、それぞれの運動に関わる主要な筋の起始・停止を解剖図で確認して作用を特定するようにしましょう。特に、拮抗作用を持つ筋群はセットで覚えることで、理解が深まります。
関連知識
足関節の主な運動に関わる筋肉群: ・外がえし筋:長腓骨筋、短腓骨筋、第三腓骨筋 ・内がえし筋:後脛骨筋、前脛骨筋(補助的)、長指屈筋、長母指屈筋 ・底屈筋:下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)、長腓骨筋、短腓骨筋、後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋 ・背屈筋:前脛骨筋、長母指伸筋、長指伸筋、第三腓骨筋