脳脊髄液の流路において、第三脳室と第四脳室の間に位置するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
脳脊髄液の主要な循環経路は、側脳室→室間孔(モンロー孔)→第三脳室→中脳水道(シルビウス水道)→第四脳室→正中孔(マジャンディ孔)および外側孔(ルシュカ孔)→クモ膜下腔という順序で流れます。この経路の中で、第三脳室と第四脳室の間を連絡するのが中脳水道です。
選択肢ごとの解説
- 1. 外側孔(ルシュカ孔)は第四脳室からクモ膜下腔へ脳脊髄液が流出する経路の一つです。正しくは:外側孔は第四脳室からクモ膜下腔へ脳脊髄液が流出する経路です。選びやすい理由:脳脊髄液の流出経路として有名なため、関連知識として思い浮かびやすいかもしれません。混同注意:第四脳室とクモ膜下腔を結ぶ孔であり、第三・第四脳室間ではありません。
- 2. 正中孔(マジャンディ孔)も外側孔と同様に、第四脳室からクモ膜下腔へ脳脊髄液が流出する経路です。正しくは:正中孔は第四脳室からクモ膜下腔へ脳脊髄液が流出する経路です。選びやすい理由:ルシュカ孔と並んで脳脊髄液の流出経路として頻繁に学習するため、混同しやすいです。混同注意:第四脳室とクモ膜下腔を結ぶ孔であり、第三・第四脳室間ではありません。
- 3. 室間孔(モンロー孔)は、側脳室と第三脳室を結ぶ通路です。正しくは:室間孔は側脳室と第三脳室を連絡しています。選びやすい理由:脳室間の連絡路として重要な孔であるため、この問題の文脈で関連性があるように感じてしまいがちです。混同注意:側脳室と第三脳室を結ぶ孔であり、第三・第四脳室間ではありません。
- 4. 正解。中脳水道(シルビウス水道)は、第三脳室の後方に位置し、第三脳室と第四脳室を連絡する細い通路です。脳脊髄液は第三脳室から中脳水道を通って第四脳室へと流れます。
- 5. 脈絡叢は、脳脊髄液を産生する組織であり、脳脊髄液の『流路』ではありません。正しくは:脈絡叢は脳脊髄液を産生する組織です。選びやすい理由:脳脊髄液に関連する重要な構造であるため、選択肢として注意を引く可能性があります。混同注意:脳脊髄液の「産生」に関わる構造であり、「流路」ではありません。
国試ポイント
脳脊髄液の産生、循環経路、流出部位とその名称(孔の名称)は、解剖学、生理学、臨床医学の複数の側面から繰り返し出題される重要なポイントです。特に、各孔がどの脳室間または脳室とクモ膜下腔の間に位置するかを正確に理解しておく必要があります。
混同注意
脳脊髄液の循環経路を構成する様々な孔(モンロー孔、ルシュカ孔、マジャンディ孔)のそれぞれの位置関係と役割。特に、どの脳室とどの脳室を連絡するか、あるいは脳室とクモ膜下腔を連絡するかで混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、今度は『側脳室と第三脳室の間』や『第四脳室からクモ膜下腔へ流出する孔』を問う可能性が高いです。また、特定の孔が閉塞した場合に起こりうる病態(水頭症など)を臨床問題として問うことも考えられます。
関連知識
脳脊髄液の機能(緩衝作用、栄養供給、老廃物除去など)、脳脊髄液の産生部位と吸収部位(クモ膜顆粒)、正常な脳脊髄液量と組成、水頭症の種類と原因(交通性水頭症、非交通性水頭症)。