胃の解剖について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
噴門は食道と胃の接合部に位置し、食道から胃への食物の入口となる部位です。この位置関係は消化器系の解剖学の基本的な知識です。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃底(fundus)は胃の上部、噴門より上に位置するドーム状の部分を指します。胃の最も下部は幽門部です。正しくは:胃の底部(胃底)は、胃の最も上部、食道との接続部より上方に位置します。選びやすい理由:「底」という言葉の日常的な意味から、下部を連想しやすいため。混同注意:胃全体の形状や各部位の名称(胃体部、幽門部など)との混同。
- 2. 胃の左側の縁は脾臓に近い「大弯」です。小弯は胃の右側の内側縁を指します。正しくは:胃の右側の内側縁を小弯と呼びます。選びやすい理由:「小弯」という言葉が、胃のイメージから連想しにくいため、どちらかの縁と混同しやすい。混同注意:大弯と小弯の左右の位置関係。
- 3. 正解。噴門(cardia)は食道が胃に移行する開口部であり、食道下端と胃上部を結ぶ部分に位置します。食物が食道から胃へ入る入口です。
- 4. 肝胃間膜は胃の小弯と肝臓を結びつける腹膜のヒダです。大弯は胃結腸間膜を介して横行結腸と連結します。正しくは:小弯は、肝胃間膜を通じて肝臓と連結しています。選びやすい理由:肝胃間膜という名称から、肝臓と胃が連結していることは正しいように思えるため。混同注意:肝胃間膜と胃結腸間膜の位置や役割、あるいは大弯と小弯のそれぞれに付着する間膜の種類。
- 5. 胃酸(塩酸)を分泌するのは主細胞や壁細胞を含む胃腺であり、これらは主に胃体部に多く存在します。幽門前庭部には主にガストリンを分泌するG細胞が豊富です。正しくは:胃酸を分泌する腺は、主に胃体部で多く見られます。選びやすい理由:胃のどの部分も消化に関わるため、幽門部にも胃酸分泌腺が多いと考えてしまう可能性がある。混同注意:胃体部の胃腺(主細胞、壁細胞)と幽門部の幽門腺(G細胞、粘液細胞)の分泌機能の違い。
国試ポイント
消化器系の主要臓器である胃の基本的な解剖学的名称と位置関係、各部位の機能的特徴について正確な知識が問われています。特に、名称と実際の場所が直感的に結びつきにくい「胃底」や「大弯」「小弯」の位置、各部位の分泌腺の主な種類と分泌物について理解しているかが重要です。
混同注意
胃の各部位(胃底、噴門、胃体、幽門、小弯、大弯)の正確な位置関係と、それぞれの部位に特徴的な細胞や分泌物の種類。特に、「底」という言葉が示すイメージと実際の胃底の位置のギャップ、大弯と小弯の左右の混同、そして間膜の種類とその付着部位の混同が起こりやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、胃の各部位の解剖学的名称だけでなく、それぞれの部位で分泌される主要な物質(胃酸、ペプシノーゲン、ガストリンなど)や、その分泌細胞の種類と分布についても問われる可能性があります。また、噴門や幽門の機能的な役割(括約筋としての機能など)も関連知識として重要です。
関連知識
胃の解剖学(部位名称、間膜)、組織学(胃腺の種類と分布、主細胞、壁細胞、G細胞の機能)、生理学(胃酸分泌のメカニズム、ホルモン分泌)。