肘関節脱臼で多いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
肘関節脱臼は、外傷性脱臼の中でも肩関節脱臼に次いで多く見られます。その大部分は、上腕骨に対して尺骨と橈骨が後方へ転位する「後方脱臼」です。約90%を占めるとされており、この知識は整形外科分野の基礎として重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 肘関節の外側脱臼は非常に稀であり、発生頻度は極めて低い。正しくは:後方脱臼が最も多い。選びやすい理由:特定方向の脱臼知識が曖昧な場合、選択肢として考慮してしまうかもしれない。混同注意:他の関節(例:膝蓋骨脱臼の外側脱臼が多いなど)の脱臼方向と混同する可能性がある。
- 2. 正解。肘関節脱臼の約90%を後方脱臼が占め、最も発生頻度が高い。混同注意:他の関節(例:肩関節の前方脱臼が多いなど)の脱臼方向と混同する可能性がある。
- 3. 肘関節の前方脱臼は稀であり、通常は尺骨鉤状突起の骨折を伴うことが多い。正しくは:後方脱臼が最も多い。選びやすい理由:肩関節脱臼で前方脱臼が多いことを知っていると、肘関節も前方が多いと誤解しやすい。混同注意:肩関節脱臼の方向と混同する可能性がある。
- 4. 肘関節の内側脱臼も稀であり、発生頻度は極めて低い。正しくは:後方脱臼が最も多い。選びやすい理由:外側脱臼と同様に、特定方向の脱臼知識が曖昧な場合、選択肢として考慮してしまうかもしれない。混同注意:他の関節の脱臼方向と混同する可能性がある。
- 5. 「分散脱臼」という用語は肘関節脱臼の分類としては一般的ではなく、通常は特定方向(後方、前方、側方など)に分類される。正しくは:肘関節脱臼は通常、上腕骨に対する尺骨と橈骨の位置関係で分類される。選びやすい理由:知識が不確かだと、聞き慣れない選択肢を正答と誤解する可能性がある。混同注意:「分散」は脱臼の方向を示す一般的な医学用語ではないため、他の分類方法や表現と混同する可能性は低いが、知識不足から選んでしまう可能性はある。
国試ポイント
この問題は、肘関節脱臼における最も一般的な脱臼方向を問うもので、整形外科の基礎知識が正確に定着しているかを確認しています。各関節の一般的な脱臼方向を把握しているかがポイントとなります。
混同注意
肩関節脱臼では前方脱臼が最も多いという知識と混同しやすい。また、膝蓋骨脱臼では外側脱臼が多いなど、他の関節の脱臼方向と誤って関連付けてしまうことがある。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、単に最も多い方向を問うだけでなく、各脱臼方向の特徴や合併症(例:前方脱臼は鉤状突起骨折を伴うことが多い、側方脱臼は稀であるなど)、あるいは受傷機転と関連付けて問われる可能性がある。また、他の関節(肩、膝蓋骨など)の一般的な脱臼方向と比較させる問題も考えられる。
関連知識
肩関節脱臼の約95%は前方脱臼であり、膝蓋骨脱臼の約90%は外側脱臼である。これらの一般的な脱臼方向と合わせて記憶すると理解が深まる。肘関節脱臼は多くの場合、単純な脱臼だが、上腕骨顆上骨折や尺骨鉤状突起骨折、橈骨頭骨折などの骨折を合併することもあるため、X線検査での詳細な評価が重要である。