末梢神経のC線維で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
C線維は末梢神経線維の分類の中で最も細い直径を持ち、さらに無髄であるため、伝導速度が最も遅いという特徴があります。末梢神経線維は、直径が太く有髄のA線維群(Aα、Aβ、Aγ、Aδ)が最も伝導速度が速く、次に有髄で比較的細いB線維、そして無髄で最も細いC線維が最も伝導速度が遅いという順序になります。この直径の大小関係から、C線維はB線維よりも直径が小さいという記述は正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. C線維は、髄鞘を持たない無髄線維です。これにより、伝導速度が他の有髄線維に比べて非常に遅くなります。正しくは:C線維は無髄線維である。選びやすい理由:末梢神経線維には有髄線維が多く存在するため、C線維も有髄であると誤解しやすいかもしれません。混同注意:A線維やB線維といった有髄線維。
- 2. C線維は主に自律神経系の節後線維として平滑筋、心筋、腺などを支配したり、感覚神経として痛みや温度覚、粗大な触覚を伝達します。骨格筋を直接支配するのはAα線維(運動神経)です。正しくは:C線維は、自律神経系の効果器や感覚受容器を支配する。選びやすい理由:末梢神経全般が多様な組織を支配するため、骨格筋もその一つだと考えてしまう可能性があります。混同注意:Aα線維。
- 3. 筋紡錘は固有受容器であり、その情報伝達には主にIa群線維(Aα線維)やII群線維(Aβ線維)が関与します。C線維が情報を伝える受容器は、主に自由神経終末であり、痛みや温度覚に関わります。正しくは:C線維が主に情報を伝える受容器は自由神経終末などである。選びやすい理由:受容器と神経線維の正しい組み合わせを覚えていないと、誤った組み合わせを選んでしまうことがあります。混同注意:Ia線維、II線維。
- 4. 正解。末梢神経線維の分類は、直径と有髄/無髄の有無に基づいており、直径が太い順にA線維、B線維、C線維とされています。したがって、C線維はB線維よりも直径が小さい最も細い線維です。選びやすい理由:直径の大小関係は、伝導速度と密接に関連しているため、基本的な知識として確実に覚えておく必要があります。
- 5. Aα線維は末梢神経線維の中で最も直径が太く、有髄であるため、最も伝導速度が速い線維です。一方、C線維は無髄で直径が最も細いため、伝導速度が最も遅い線維です。正しくは:C線維はAα線維より伝導速度が遅い。選びやすい理由:神経線維の種類と伝導速度の関係性を混同しやすい。混同注意:伝導速度の速いA線維全般。
国試ポイント
末梢神経線維の分類(A, B, C線維、およびA線維内の細分類)と、それぞれの線維が持つ特徴(有髄/無髄、直径、伝導速度、主な機能・支配組織)を正確に理解しているかが問われています。特に、それぞれの線維の相対的な特性(直径の大小、伝導速度の速遅)を把握していることが重要です。
混同注意
A線維、B線維、C線維それぞれの「有髄/無髄」「直径の相対的な大小」「伝導速度の相対的な速遅」「主な機能や伝達する感覚の種類」といった特徴が混同されやすいです。特に、伝導速度と直径、髄鞘の有無の関連性は頻繁に問われます。
次に同じ論点が出たら
末梢神経線維の各分類について、『有髄か無髄か』『直径の相対的な大きさ』『伝導速度の相対的な速さ』『主な機能や伝達する感覚』を一覧表にして整理し、確実に暗記することが重要です。特に、直径と伝導速度は比例関係にあること、髄鞘の有無が伝導速度に大きく影響することを理解しておきましょう。
関連知識
末梢神経線維は、太い順にA線維(Aα, Aβ, Aγ, Aδ)、B線維、C線維に分類されます。Aα線維は骨格筋の運動神経や筋紡錘からの情報伝達に関わる最も速い線維。Aβ線維は触覚・圧覚・振動覚。Aδ線維は速い痛み・冷覚。B線維は自律神経節前線維。C線維は遅い痛み・温覚、自律神経節後線維を主に伝達します。