投影法の人格検査はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
主題統覚検査 (TAT) は、曖昧な絵を提示し、それに対して被験者が自由に物語を作成することで、その人の無意識的な葛藤、欲求、パーソナリティ特性を推測する検査であり、投影法に分類されます。投影法は、被験者が曖昧な刺激に自身の内面を投影するという心理学的メカニズムを利用した検査手法です。
選択肢ごとの解説
- 1. MMPIは質問紙法に分類される人格検査です。自己報告に基づいて、個人の性格特性や精神病理を多角的に評価します。正しくは:MMPIは質問紙法である。選びやすい理由:人格検査である点では合致するが、投影法ではない。混同注意:投影法と質問紙法という検査の分類方法。
- 2. 正解。TATは、曖昧な絵を見て被験者が物語を作成することで、無意識の欲求や葛藤、パーソナリティ特性を評価する投影法の人格検査です。選びやすい理由:投影法の人格検査として代表的なものの一つであるため、知識があれば正答しやすい。混同注意:他の人格検査の分類。
- 3. TEGはエゴグラムの一つで、交流分析の自我状態モデルに基づいて質問紙形式で自己認識を評価する検査です。投影法ではありません。正しくは:TEGは質問紙法である(エゴグラムは交流分析に基づく質問紙)。選びやすい理由:比較的新しい人格検査として知られているため、選択肢として目を引くかもしれない。混同注意:質問紙法の中でも、特に理論的背景が異なる検査(交流分析)。
- 4. Y-G性格検査は、複数の項目に対する回答から性格特性をプロフィールとして評価する質問紙法の人格検査です。投影法ではありません。正しくは:Y-G性格検査は質問紙法である。選びやすい理由:日本でよく使われる性格検査の一つであるため、身近に感じるかもしれない。混同注意:人格検査の種類とその分類。
- 5. 内田クレペリン精神検査は、単調な計算作業を通して作業能力やその際の行動特徴から性格や適性を評価する作業検査法であり、投影法とは異なります。正しくは:内田クレペリン精神検査は作業検査法である。選びやすい理由:精神検査という名称から、人格検査と誤解されやすい。混同注意:作業検査法と人格検査の分類、および人格検査内での投影法・質問紙法の区別。
国試ポイント
人格検査の基本的な分類(投影法、質問紙法、作業検査法など)とその代表的な検査名を正確に理解しているかが問われる問題です。各検査の特性と目的を混同しないことが重要です。
混同注意
人格検査の名称と、それがどの分類(投影法、質問紙法、作業検査法など)に属するかの混同。特に質問紙法の検査は数が多いので、代表的な投影法と作業検査法を確実に覚えることが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、各検査法の分類だけでなく、その検査が具体的に何を目的とし、どのような理論的背景に基づいてパーソナリティを評価するのか、より深い理解が問われる可能性があります。
関連知識
投影法の代表例としては、ロールシャッハテスト、HTPテスト(家-木-人物画テスト)などがあります。質問紙法にはMMPI、YG性格検査、TEGの他、CPI、PFスタディなどがあります。作業検査法には、内田クレペリン精神検査の他にベンダーゲシュタルトテストなどがあります。