眼球で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
毛様体は、毛様体筋の収縮・弛緩によりチン小帯を介して水晶体の厚さを変化させ、眼のピント調節(遠近調節)を行います。瞳孔の大きさを調節するのは虹彩の平滑筋(瞳孔括約筋と瞳孔散大筋)です。
選択肢ごとの解説
- 1. この記述は正しいです。網膜には、明るい場所での色覚と詳細な視覚を担う錐体細胞と、暗い場所での視覚を担う桿体細胞があります。正しくは:正しい記述のため修正の必要はありません。選びやすい理由:基本的な知識なので、正しいと判断しやすいです。混同注意:錐体と桿体の機能が混同されることはありますが、存在自体は周知の事実です。
- 2. この記述は正しいです。視神経乳頭(盲点)は、視神経が眼球から出る部位であり、黄斑(中心窩を含む)よりも鼻側(内側)に位置します。正しくは:正しい記述のため修正の必要はありません。選びやすい理由:位置関係は覚えにくいため、自信がないと誤りと判断する可能性があります。混同注意:黄斑と視神経乳頭の位置関係や、それぞれの機能(黄斑は視力最高点、視神経乳頭は盲点)が混同されることがあります。
- 3. この記述は正しいです。中心窩は視力が最も鋭敏な部分であり、錐体細胞のみが存在し、桿体細胞は存在しません。正しくは:正しい記述のため修正の必要はありません。選びやすい理由:錐体と桿体の分布はよく問われるため、知識があいまいだと迷うかもしれません。混同注意:中心窩に錐体のみが存在し、桿体は周辺部に多いという分布が混同されることがあります。
- 4. この記述は正しいです。前眼房(角膜と虹彩の間)と後眼房(虹彩と水晶体の間)は、毛様体で産生される房水で満たされており、眼圧の維持や栄養供給に寄与しています。正しくは:正しい記述のため修正の必要はありません。選びやすい理由:眼房水の役割や産生場所と混同しやすいですが、満たされているという事実は正しいです。混同注意:房水の循環経路や、その異常が緑内障につながることと混同しやすいです。
- 5. 正解。この記述は誤りです。瞳孔の大きさを調節するのは虹彩(虹彩筋)です。毛様体は、水晶体の厚さを調節することで、遠近調節(ピント合わせ)を行います。正しくは:毛様体は、水晶体の厚さを調節し、遠近調節を行います。瞳孔の大きさを調節するのは虹彩です。選びやすい理由:眼球内の構造であり、調節機能を持つため、機能が混同されやすいです。混同注意:虹彩と毛様体の機能が混同されやすいです。特に「調節」というキーワードで繋がりを感じやすいため、注意が必要です。虹彩は瞳孔径、毛様体は水晶体厚と覚えましょう。
国試ポイント
眼球の各部位の名称と、それぞれの正確な生理的機能について問われる問題です。特に混同しやすい類似機能を持つ部位(虹彩と毛様体など)の区別が重要です。
混同注意
虹彩の機能(瞳孔調節)と毛様体の機能(水晶体厚調節)は頻繁に混同されます。また、房水の産生部位と循環経路、各視細胞の分布と機能(錐体:色覚・高解像度、桿体:暗順応・周辺視野)も混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、各部位の機能と、隣接する部位や名称が似ている部位との機能の違いを正確に理解しているかを確認します。特に「調節」という言葉が出てきたら、それが何の調節なのかを具体的に考える必要があります。
関連知識
・視覚経路(網膜→視神経→視交叉→外側膝状体→視放線→視覚野) ・眼房水の産生・循環と緑内障の関係 ・屈折異常(近視、遠視、乱視、老視)のメカニズム ・眼筋とその神経支配