地域保健法に基づく保健所の業務でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
医療保険の審査事務は、社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会が行う業務であり、地域保健法で定められた保健所の業務には含まれません。保健所は地域住民の健康増進や疾病予防、環境衛生などに関する広範な業務を担当しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 障害児(者)の保健相談は、地域保健法第6条第1項第7号に明記されている保健所の業務です。正しくは:これは保健所の業務に含まれます。選びやすい理由:子どもに関する保健活動は保健所の一般的なイメージに合致するため、正しい選択肢だと感じやすい。混同注意:児童福祉法に基づく業務と混同する可能性もありますが、保健所の地域保健法上の業務として明確に定められています。
- 2. 正解。医療保険の審査事務は、社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会が行う業務であり、地域保健法に基づく保健所の業務ではありません。選びやすい理由:公衆衛生や医療に関わる事務として一見すると関連があるように思えるため、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:保健所が医療費助成の相談など、住民の医療に関する窓口となることがあるため、直接的な保険の審査事務と混同しやすいかもしれません。
- 3. 感染症の予防及び医療に関する事項は、地域保健法第6条第1項第2号に明記されており、感染症発生届の受理も保健所の重要な業務です。正しくは:これは保健所の業務に含まれます。選びやすい理由:感染症対策は保健所の代表的な業務であるため、正しい選択肢だとすぐに判断しやすい。混同注意:感染症法に基づく業務と地域保健法に基づく業務の関連性について、明確な区別がついていない場合に迷うかもしれません。
- 4. 人口動態統計に関する事項は、地域保健法第6条第1項第1号に明記されており、保健所の主要な業務の一つです。正しくは:これは保健所の業務に含まれます.選びやすい理由:統計業務が行政の一般的な事務であるため、保健所の業務として自然に受け入れやすい。混同注意:単なる統計収集事務と、それを地域保健計画に活用する保健所の役割を混同するかもしれません。
- 5. 食品衛生に関する事項は、地域保健法第6条第1項第4号に明記されており、食品衛生監視員の配置など保健所の重要な業務です。正しくは:これは保健所の業務に含まれます。選びやすい理由:食中毒予防など、食品の安全に関する業務は保健所の役割として広く認識されているため、正しい選択肢だと感じやすい。混同注意:食品衛生法に基づく業務と地域保健法に基づく業務の関連性について、明確な区別がついていない場合に迷うかもしれません。
国試ポイント
地域保健法における保健所の具体的な業務内容を正確に理解しているかが問われています。特に、保健所の業務と他の行政機関や団体の業務との区別が重要です。
混同注意
保健所が関わる公衆衛生や医療に関する幅広い業務の中で、どこまでが保健所『自身』の業務で、どこからが『他の機関』の業務なのかという線引きが曖昧だと間違えやすいです。特に、相談業務と審査・決定業務の違いを理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合は、保健所の業務内容に関する他の選択肢や、地域保健法第6条に規定されている各号の内容を問う可能性があります。また、保健センターとの役割分担や、市町村が実施する業務との違いを問う問題も想定されます。
関連知識
地域保健法、感染症法、食品衛生法、母子保健法など、保健所が根拠とする主要な法律とその具体的な業務内容。社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会の役割。