深部感覚検査で使用する器具はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
深部感覚は、固有受容覚(位置覚、運動覚、振動覚)や深部痛覚、深部圧覚などを指します。音叉は、その中でも振動覚を検査するための代表的な器具です。その他の選択肢は、表在感覚や皮質感覚の検査に用いられるものです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。音叉は振動覚の検査に用いられる代表的な器具です。振動覚は深部感覚の一つであり、骨伝導によって刺激を伝え、その認知閾値を評価します。
- 2. 試験管は通常、温度覚(温覚・冷覚)の検査に用いられます。温度覚は表在感覚に分類され、深部感覚の評価には直接用いられません。正しくは:温度覚検査(表在感覚)に用いられます。選びやすい理由:感覚検査全般の知識が曖昧な場合、温度覚検査の器具として想起され、誤って選択される可能性があります。混同注意:深部感覚と表在感覚の区別が不明瞭だと混同しやすいです。
- 3. ノギスは主に二点識別覚の検査に用いられることがあります。二点識別覚は皮質感覚(複合感覚)の一つであり、深部感覚ではありません。正しくは:二点識別覚(皮質感覚)の検査に用いられます。選びやすい理由:触覚に関連する検査器具として知られており、深部感覚と皮質感覚(または表在感覚)の区別が曖昧な場合に選ばれる可能性があります。混同注意:深部感覚と皮質感覚、あるいは表在感覚の区別が不明瞭だと混同しやすいです。
- 4. つまようじは、痛覚(鋭鈍識別)や軽触覚の検査に簡便に用いられることがありますが、これらは表在感覚の評価であり、深部感覚の検査器具ではありません。正しくは:痛覚や軽触覚(表在感覚)の検査に用いられます。選びやすい理由:日常的に手に入りやすい道具であり、感覚検査の簡易的なツールとしてイメージしやすいため、感覚の種類の区別がついていない場合に選ばれる可能性があります。混同注意:表在感覚と深部感覚の区別が不明瞭だと混同しやすいです。
- 5. モノフィラメントは、主に圧覚や軽触覚の検査、特に糖尿病性神経障害のスクリーニングなどで用いられます。これらは表在感覚の評価に属します。正しくは:圧覚や軽触覚(表在感覚)の検査に用いられます。選びやすい理由:感覚検査の器具として広く認識されており、深部感覚と表在感覚の区別があいまいな場合に選びやすいです。混同注意:表在感覚(特に軽触覚や圧覚)と深部感覚を混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、基本的な感覚の種類(深部感覚、表在感覚、皮質感覚)と、それぞれの感覚を評価するために使用される代表的な検査器具に関する知識を問うものです。各感覚の定義と、それに対応する検査方法および器具を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
深部感覚、表在感覚、皮質感覚のそれぞれの定義と、対応する検査器具が混同されやすい点です。特に、触覚や圧覚といった感覚が深部感覚なのか表在感覚なのかといった分類で迷う受験生が多いです。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出題された場合、まず問題文が「深部感覚」「表在感覚」「皮質感覚」のどの種類の感覚を問うているのかを明確に区別し、それぞれの感覚に特有の代表的な検査器具を正確に思い出すようにしましょう。特に、振動覚・位置覚・運動覚が深部感覚であることを押さえることが重要です。
関連知識
・深部感覚:位置覚(指の位置を当てる)、運動覚(関節運動方向を当てる)、振動覚(音叉)、深部痛覚、深部圧覚。・表在感覚:触覚(綿花、筆)、痛覚(つまようじ、安全ピン)、温度覚(試験管)。・皮質感覚:二点識別覚(ノギス、コンパス)、立体覚(物品識別)、皮膚書字覚など。・検査時の注意点:閉眼、左右差の比較、遠位から近位への検査、検査環境の整備。