ロコモーティブシンドローム〈ロコモ〉で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
サルコペニアは、加齢に伴う筋肉量の減少と筋力または身体機能の低下を特徴とし、移動機能障害の主要な原因となります。ロコモティブシンドロームは運動器の障害によって移動機能が低下した状態であるため、サルコペニアはその一因として深く関連しています。
選択肢ごとの解説
- 1. ロコモティブシンドロームは、運動器の障害により移動機能が低下した状態を指します。社会的な脆弱性は、サルコペニアやフレイルなどの高齢者に関する他の概念に含まれることはありますが、ロコモの定義そのものには直接含まれません。正しくは:ロコモは、運動器の障害に起因する移動機能の低下であり、社会的な脆弱性は直接含まれない。選びやすい理由:高齢者の健康問題を包括的に捉えるフレイルの概念と混同しやすいため。混同注意:フレイルの概念
- 2. 正解。サルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少と筋力または身体機能の低下)は、ロコモティブシンドロームの主要な原因の一つとして認識されています。サルコペニアにより下肢筋力などが低下すると、歩行能力の低下や転倒リスクの増加を招き、ロコモの状態に至りやすくなります。
- 3. ロコモ度テストは、移動機能の低下度合いを評価するためのものであり、具体的には「ロコモ度テスト」の基準を用いて「ロコモ度1」と「ロコモ度2」の2段階で判定されます。5段階ではありません。正しくは:ロコモ度は「ロコモ度1」と「ロコモ度2」の2段階で評価される。選びやすい理由:一般的な病気の重症度が多段階で評価されることが多いことから、多段階評価を想起しやすいため。混同注意:フレイルの段階や、一般的な疾患の重症度分類
- 4. ロコモの診断には、立ち上がりテストや2ステップテストなどの移動機能テスト、ロコモ25(問診票)などが用いられます。筋力測定はロコモの原因評価や重症度評価に有用ですが、診断基準として必須ではありません。正しくは:ロコモの診断には、立ち上がりテストや2ステップテスト、ロコモ25などの評価項目が用いられ、筋力測定は必須ではない。選びやすい理由:筋力低下がロコモの主要な要因であるため、診断に直接結びつくと思われやすいため。混同注意:サルコペニアの診断基準や、ロコモの原因としての筋力低下の重要性
- 5. ロコモーショントレーニングは、安全に配慮して行われるべきです。目を閉じてのスクワットはバランス能力を強く要求されるため、転倒のリスクが高く、一般的なロコトレとして推奨されるものではありません。ロコトレの基本は、バランス能力や下肢筋力の向上を目指すものであり、開眼で行うスクワットや片脚立ちなどが推奨されます。正しくは:ロコモーショントレーニング(ロコトレ)は安全を考慮し、通常は開眼でスクワットや片脚立ちなどを行う。選びやすい理由:目を閉じて行う運動がバランス能力の向上に有効であるという知識から、応用的なトレーニングとして誤って認識されやすいため。混同注意:より高度なバランス訓練、または一般的な運動の注意点
国試ポイント
ロコモティブシンドロームの定義、原因、評価、予防策(ロコトレ)に関する基本的な知識が問われています。特に、関連する概念(サルコペニア、フレイル)との区別や関係性、具体的な評価指標やトレーニング方法の理解が重要です。
混同注意
ロコモ、サルコペニア、フレイルのそれぞれの定義と相互関係。診断基準と評価方法。予防・改善のための具体的な運動方法。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、ロコモとフレイルの明確な違い、サルコペニアの診断基準、ロコトレの具体的な方法と注意点、またはロコモに関連する主要な運動器疾患について問われる可能性があります。
関連知識
ロコモティブシンドロームは、日本整形外科学会が提唱した概念で、健康寿命の延伸を目指す上で重要な課題とされています。運動器の障害には、骨粗鬆症、変形性関節症、脊柱管狭窄症など様々な疾患が含まれます。ロコトレは「片脚立ち」と「スクワット」が基本です。