65歳の男性。間質性肺炎。労作時呼吸困難、咳を主訴に来院した。3年前から歩行時の呼吸困難が増悪した。1か月前から咳、労作時の呼吸困難の悪化を認め入院となった。入院時、心電図は洞調律。血液検査ではCRP 3.1 mg/dL(基準値:0.3 mg/dL未満)、KL-6 790 U/mL(基準値500 U/mL未満)であった。 理学療法評価では、mMRC息切れスケールはグレード3。筋力はMMT上下肢4、6分間歩行テストは200 mであった。胸部CT(別冊No. 5)を別に示す。 この患者の胸部CTとして最も可能性が高いのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
症例は間質性肺炎で、KL-6が790 U/mLと高値(基準値500 U/mL未満)であり、労作時の呼吸困難が進行しています。別冊No. 5の胸部CTのうち、間質性肺炎の所見を示すのは④です(公式正答4)。間質性肺炎のCTでは、両側の肺の下葉・胸膜直下に優位な網状影やすりガラス影、進行すると蜂巣肺などがみられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 別冊の①は、この患者(間質性肺炎)の胸部CTとして最も可能性が高い画像ではありません。正しくは:間質性肺炎の所見を示す④を選びます。混同注意:間質性肺炎のCT所見と他の疾患の所見
- 2. 別冊の②は、この患者(間質性肺炎)の胸部CTとして最も可能性が高い画像ではありません。正しくは:間質性肺炎の所見を示す④を選びます。混同注意:間質性肺炎のCT所見と他の疾患の所見
- 3. 別冊の③は、この患者(間質性肺炎)の胸部CTとして最も可能性が高い画像ではありません。正しくは:間質性肺炎の所見を示す④を選びます。混同注意:間質性肺炎のCT所見と他の疾患の所見
- 4. 正解。別冊の④が、間質性肺炎の所見を示す胸部CTです(公式正答)。
- 5. 別冊の⑤は、この患者(間質性肺炎)の胸部CTとして最も可能性が高い画像ではありません。正しくは:間質性肺炎の所見を示す④を選びます。混同注意:間質性肺炎のCT所見と他の疾患の所見
国試ポイント
間質性肺炎の病歴と検査所見(KL-6高値)から、胸部CTの所見を選べるかが問われています。
混同注意
KL-6は間質性肺炎の活動性を反映する血清マーカーです。肺炎・肺癌・胸水などのCT所見と区別します。
次に同じ論点が出たら
労作時のSpO2の低下に注意して運動負荷を設定し、全身持久力トレーニングを行う(問18)。
関連知識
間質性肺炎:肺胞壁の炎症と線維化により、拘束性換気障害(%VCの低下)と拡散障害を生じる。労作時の低酸素血症が起こりやすい。血清マーカーはKL-6・SP-D。