口腔で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
口腔粘膜は咀嚼や嚥下といった物理的な刺激に常にさらされており、そのため強固な保護機能を持つ重層扁平上皮で覆われています。この上皮は、角化を伴うものと伴わないものがありますが、いずれも物理的耐久性に優れています。
選択肢ごとの解説
- 1. 口蓋の後方部分は軟口蓋であり、硬口蓋は口蓋の骨性の前方部分を指します。正しくは:口蓋の前方部分を硬口蓋といいます。選びやすい理由:口蓋の区分に関する知識があいまいだと、前方か後方かの区別がつきにくいため選びやすいです。混同注意:硬口蓋と軟口蓋の部位(前方・後方)が混同されやすいです。
- 2. 口峡は口腔と咽頭の境を指し、具体的には口蓋垂、口蓋帆、口蓋舌弓、口蓋咽頭弓によって形成されます。喉頭は呼吸と発声に関わる器官で、咽頭の下部に位置します。正しくは:口峡は口腔と咽頭の境です。選びやすい理由:口腔に続く器官として咽頭や喉頭があるため、混同しやすいです。混同注意:咽頭と喉頭の解剖学的な位置関係や、それぞれの境界が混同されやすいです。
- 3. 正解。口腔粘膜は機械的刺激に耐える必要があり、細胞が多層に重なった重層扁平上皮によって保護されています。これにより、咀嚼などの物理的な負荷に耐えることができます。
- 4. 舌乳頭は舌の表面、特に舌背の前方2/3に多く存在し、味覚を感じる味蕾を含んでいます。舌根には舌扁桃があります。正しくは:舌背に舌乳頭があります。選びやすい理由:舌に存在する構造物であるため、知識があいまいだと部位の区別がつきにくいです。混同注意:舌乳頭と舌扁桃の位置や機能が混同されやすいです。
- 5. 舌小帯は舌の下面中央を舌の床とつなぐ粘膜のひだであり、舌背にはありません。正しくは:舌の下面中央に舌小帯があります。選びやすい理由:舌の関連構造として舌小帯は知られていますが、その正確な位置が不明確だと誤って舌背にあると考えてしまうことがあります。混同注意:舌の各部位(舌背、下面)とそこに付随する構造物(舌乳頭、舌小帯)が混同されやすいです。
国試ポイント
口腔の解剖学的構造に関する基本的な知識が問われています。特に、各部位の名称とその位置関係、組織学的な特徴(上皮の種類)を正確に理解しているかが重要です。具体的な器官の区分や付属構造物の位置について、細かな知識が求められます。
混同注意
口蓋の前後、口腔と咽頭・喉頭の境界、舌の各部位にある構造物(舌乳頭、舌小帯、舌扁桃)の正確な位置が混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
今後、口腔関連の問題が出題された場合、口腔内の各臓器(舌、歯、唾液腺など)の機能と解剖、神経支配、および臨床的な問題(例えば、嚥下障害、構音障害、口腔乾燥など)との関連が問われる可能性があります。
関連知識
口腔は消化管の最上部に位置し、摂食、咀嚼、嚥下、発音といった重要な機能を担っています。これらの機能は、口腔の解剖学的構造と密接に関連しています。口腔の上皮は、場所によって角化の有無が異なりますが、基本的な構造は重層扁平上皮です。また、唾液腺からの分泌物が口腔内の湿度を保ち、消化を助け、口腔環境を清潔に保っています。