心臓で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
2. 右心房と右心室の間には三尖弁が位置し、右心室から右心房への血液の逆流を防ぎます。5. 心臓自体に血液を供給する冠状動脈は、大動脈が左心室から拍出された直後の大動脈基部から分岐します。これらは心臓の基本的な解剖学的知識として正しい記述です。
選択肢ごとの解説
- 1. 心臓壁は、内側から心内膜、心筋層、心外膜の3層から構成されています。正しくは:心臓の壁は3つの層で構成されています。選びやすい理由:「層」という言葉自体は正しいので、大まかな理解では見過ごされがちです。混同注意:他の臓器の壁構造や、心室と心房の壁の厚さの違いと混同する可能性があります。
- 2. 正解。右心房と右心室の間には、3つの尖(弁尖)を持つ三尖弁が存在し、血液の逆流を防ぐ役割をしています。
- 3. 心室中隔は、より高い圧を必要とする左心室の構造的特徴から、左心室側へ膨らむ(右心室側に凹む)形状をしています。正しくは:心室を左右に隔てる中隔は、左心室側が膨らんだ形をしています。選びやすい理由:心室中隔の存在自体は正しいので、方向性を誤認しやすいです。混同注意:左心室の圧力が高いことを知っていても、中隔の湾曲方向を逆に解釈することがあります。
- 4. 心尖は左第5肋間で鎖骨中線のやや内側に位置します。左第8肋間ではありません。正しくは:心臓の先端(心尖)は、左側の第5肋間に位置しています。選びやすい理由:心尖の位置がだいたい左胸部の肋間にあることは正しいので、具体的な肋間番号を間違えやすいです。混同注意:他の心臓の部位(例:心底、大血管の起始部)の高さと混同したり、個人差を考慮しすぎたりすることがあります。
- 5. 正解。冠状動脈は、大動脈弁のすぐ上、大動脈基部から分岐し、心臓の筋肉に栄養と酸素を供給する主要な血管です。
国試ポイント
心臓の基本的な解剖学的構造(弁の種類と位置、心臓壁の層構造、心尖の位置、冠状動脈の起始)を正確に理解しているかを問う問題です。細かい数字や方向性、層の数など、正確な知識が求められます。
混同注意
心臓の各弁の名称と位置(三尖弁、僧帽弁、肺動脈弁、大動脈弁)、心臓を構成する層の数、心尖や心底の解剖学的位置、心室中隔の湾曲方向、主要血管の起始部など、具体的な数値や方向を伴う知識は混同しやすいため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合は、心臓の他の弁の名称と位置、心臓壁の各層の機能、心臓を栄養する血管の具体的な経路(左右冠状動脈の走行と主要枝)、心臓の刺激伝導系について問われる可能性があります。
関連知識
・心臓の4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)とその間の弁の名称と機能。 ・心臓壁の各層(心内膜、心筋層、心外膜)の組織学的特徴と機能。 ・体表から見た心臓の解剖学的位置(心尖、心底、各弁の投影位置)。 ・冠循環の経路(冠状動脈、冠静脈、冠静脈洞)。 ・心臓の電気的活動に関わる刺激伝導系。